長谷部龍一選手岐阜Ａ級１班プロフィールスポット・インタビュー｜　当たる競輪（けいりん・KEIRIN）無料予想はエンジョイ

　「同県同期が自分を含めて５人いるんですけど、特別昇班できなかったのは自分だけなんですよね。でも、地道にやっていくことは嫌いじゃないですし、ずっとそうやって先行主体の競走を意識して地道に力をつけてきた。Ｓ級ではもうちょっとやれるかなと思ったけど、全然ダメでした。Ｓ級に上がってその厳しさを実感しています」
　20年５月のルーキーシリーズでデビュー。着実に脚をつけて、３年にしてようやくＳ級まで登り詰めた。しかし、昇級後の７月青森、玉野では連対はゼロ。Ｓ級の壁を思い知らされた。
　初の９車立てとなった京王閣Ｇ３は３着。３日目には積極型の齋木翔多が前受けから突っ張っての主導権。齋木の後位が激しくモツれるなか、７番手でじっくりと脚をためて、最終２コーナーから一気にまくった。上がり11秒１の好タイムでＳ級初勝利をゲットした。
　「高校、大学と自転車競技で短距離種目をやっていたので、ダッシュには自信がありました。今回初めての９車立てでしたけど、力不足すぎて９車立てがいいとか言える立場にない。とりあえずＳ級で１勝できて良かった」
　そして最終日にはＳ級トップクラスのスピードの持ち主である北津留翼と対戦。今後に向けての課題も徐々に浮き彫りとなってきた。
　「（最終日は）北津留さんを叩きに行って、一度は先頭に立てて見せ場だけでもつくれて良かった。打鐘で（渡辺）十夢さんが位置を取ってくれてたんですけど、体が反応して叩きに行ってしまいました。まだまだ上位との脚力差はあるし、位置を取ることや自在戦も考えて少しずつ勉強していきたい。とりあえず地道にやっていくしかないですね」
　そんな長谷部だが、ホームバンクの岐阜ではなく、大垣で練習するようになって力がついてきたと話す。
　「岐阜がホームなんですけど、今は大垣競輪場に行って岐阜の若手選手たちと練習しています。同期の（山口）拳矢さんや、志田（龍星）、123期で先輩なんですよね。練習は実戦を想定した練習を主にやっているんですけど、みんな強いんでかなりいい練習ができています」
　今すぐにＳ級で通用しなくても、同県の若手とともに“地道に努力する”ことで、このＳ級の舞台でも十分に戦えるようになってみせる。

2023年8月19日更新

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