久保光司選手佐賀Ａ級２班プロフィールスポット・インタビュー｜　当たる競輪（けいりん・KEIRIN）無料予想はエンジョイ

　７月の地元、武雄で本格デビュー。最終日に初勝利を挙げたものの、そこから12月の奈良まで11場所を終えて、今期も残すところ年またぎの広島のみ。まだ優勝にまでは行き着いていない。
　「自分は（同期の）犬伏（湧也）さんや山根（将太）みたいに余裕をもって勝てる選手じゃない」
　焦ることなく着実に一歩、一歩。そのバックボーンには師匠の原司のしっかりとした教えがある。
　「（原）司さんには目先の勝ちよりも、まずは競輪のことはわかってほしいって。自分も競走の流れが、まだわからないところがある。フタをされたり、（内に）詰まったりしたら、そこをどう打開ですればいいのかっていうのがある」
　さまざまな課題を１つずつつぶしながら、師匠の下で脚力アップに励んでいる。そしてギア倍数の部分でも伸びしろを残して、チャレンジでは3.79のギアを上限にしている。
　「司さんが余裕をもって走ってほしいっていう考えがあって、チャレンジでは3.79、Ａ級１、２班戦では3.85、Ｓ級では3.92のギアでっていうように言われます」
　屋内の木製トラックでのピストシックスでは4.62のギアでも戦っている久保光司だけに、重いギアが踏めないことはないだろう。それだけに周囲からの誘惑もあるようだ。
　「ギアを掛けた方がいいって言われることもあります。自分もそれで成績が出なくて掛けようかと思ったこともある。でも、そこを我慢してやってたら、（８月の）小松島で決勝に乗れた。司さんの言うことを聞いてやってて良かったです。いまは末脚がついてまくりにくくなったとか言われるんで、いい感じで経験を積めている」
　07年に平塚と青森では、弟子の荒井崇博とのタッグで２度の記念制覇を遂げた原司。50歳のいまはＡ級２班だが、久保にとっては師匠であり、あこがれの目標だ。
　「司さんのような選手になりたい。それに自分は荒井さんの走りを見て、競輪選手になろうって思った。荒井さんは自分の原点の人です」
　いつかは兄弟子の荒井の前で。そのためにも、いまは土台づくりに励む時期だろう。

2021年12月23日更新

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