比佐宝太選手福島Ａ級１班プロフィールスポット・インタビュー｜　当たる競輪（けいりん・KEIRIN）無料予想はエンジョイ

　今年４月のデビューから積極策を続けて、成長の一途をたどる比佐宝太。デビュー後は順風満帆な道のりではなかったが、逆境を跳ね除けてここまできた。
　「（７月の）本格デビュー後１戦目でいきなり落車をしてしまった。師匠（山崎芳仁）からは自分が勝とうと思う突っ張り方だから、出切られてしまうんだ、と指導を受けた。幸い怪我は擦過傷ぐらいで、大きな影響はなかった。復帰してからは師匠のアドバイスを胸に、いい感じでペースを上げて走れているし、直近でもしっかりバックを取るレースができている。早いうちに競輪の厳しさを知れて良かったと思う」
　徹底先行のイメージが強い比佐だが、２月の前橋決勝ではまくって完全Ｖと新たな一面を見せた。
　「このまま順調にいけば来期はＡ級１、２班に上がれる。上でも通用する脚力を付けるために、基本的には積極的に駆けるスタイルで走っている。それでも今みたいな突っ張り先行だけのレースになると、別線に出切られた時にに対応できなくなると同県の先輩方からアドバイスをもらった。自分が勝ちにいく競走をしてみろ、と言われて、前回の前橋決勝では結果を追及してまくるレースをしてみた」
　今までと違う戦法でもしっかり結果を残したが、それと同時に課題も見えてきた。
　「自分は地脚タイプなので、やっぱりトップスピードが足りないことが今の課題。先行するにしてもトップスピードがあれば、もっとうまく先行できると思う。今は街道練習をメインにやっているけど、下り坂モガきなどでスピードを付ける練習もしている」
　向上心が高い比佐は初のピスト６での経験も、今後の競輪に生かそうとしている。
　「普段から大ギアで練習していないのでレースで勝ち切ることは難しいけど、パワーが付くし脚力向上につながる。新しい競輪を感じることができるし、ライン戦ではないから個々の力が試される。そのことがしっかり自分が勝ち切る競走につながると思う。舞台は違うけど、次の松戸（２月23日から）に向けて短走路を走れるということもプラス。今はチャレンジ戦なので、級班が違う自分より強い人たちと戦えるのも貴重な経験になる」
　いつかは「自力でＧ１を獲ってＳ級Ｓ班になりたい」と目指すべきところは高いが、「今は無理に特進を目指さず、力を付けてＳ級に昇級して上位戦に定着できるように」と焦りはない。これからも着実に成長を遂げて、キャリアアップを目指す。

2023年2月14日更新

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