安倍大成選手埼玉Ａ級２班プロフィールスポット・インタビュー｜　当たる競輪（けいりん・KEIRIN）無料予想はエンジョイ

　「成績面や内容も良くないし、理想通りではなかった」
　チャレンジでは持ち味のダッシュを生かした競走で勝ち星を量産。昨年６月にデビューして１年が経つが、思い通りの選手人生のスタートは切れなかった。
　「デビュー前はチャレンジ戦なら突っ張りやカマシで残り１周では先頭に立って全部押し切れると思っていた。学生時代にやっていたケイリンのクセが抜けなくて、中途半端に引かず自分勝手なレースでラインに迷惑を掛けることが多かった。特別昇班できた時も勝ちにこだわった結果だし、決勝で同期がいなっかたのも大きい。運が良かったと思う」
　３月にはＡ級２班への特別昇班を達成。随所で機動力を発揮し活躍を続けるが、Ａ級１、２班戦では準決の壁に阻まれている。
　「（Ａ級１、２班戦は）チャレンジに比べて全体的にペースが速い。仕掛けるべきところでしっかり来るし、まだそこに慣れていない。予選はラインを連れていくことを意識して走れているけど、準決はレベルが上がるし中途半端なレースをしてしまうことが多い」
　結果が出ずに悔しい日々が続いているが、５月の静岡最終日の１着で手応えをつかんだ。
　「仁藤（秀）君は格上だし、踏み合いでもいいからどうにか抵抗しようと思った。その意識があってか結果的に中団が取れて勝つことができた。本来の自分のタイプを考えると、ああいう立ち回りみたいなレースがいいと思うけど、力勝負でも勝ちたい」
　今年の４月からはピスト６にも参戦。２度目の参戦となったラウンド４では完全Ｖを飾り、ポテンシャルの高さを見せつけた。
　「優勝できたのはたまたまだし、学生時代に自転車競技をやっていた経験が大きいと思う。それでもやっぱり強い選手を相手に優勝できたのは自信になる。ハロンも今の実力の指標になるし、１日２走することも身体的に負荷がかかる。そのおかげで競輪の方は楽に感じるようになって集中して走れているし、最近は主導権を握れるレースも多くなった」
　将来は輪界最強の男を目標にして、ビッグレース制覇を目指す。
　「選手になったからにはＧ１を取りたいし、しっかり力をつけて将来は脇本（雄太）さんのような力でねじ伏せられる選手になりたい」
　秘めている脚力や素質は非凡。これからの成長次第では大化けする可能性も十分だ。

2023年5月27日更新

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