東矢圭吾選手熊本Ｓ級２班プロフィールスポット・インタビュー｜　当たる競輪（けいりん・KEIRIN）無料予想はエンジョイ

　「思ったよりダメでした。ちょっと競輪をナメていました」
　学生時代にはケイリンで輝かしい実績を残し、鳴り物入りで競輪の世界へ飛び込んだ東矢圭吾。デビュー後は飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍を続けるも、振り返ると満足のいく内容ではなかった。
　「ラインの走りがわからなかったし、できていなかった。チャレンジの時は脚力で勝っていた感じ。最初の特別昇班がかかっていたレースでは同期の後藤（大輝）君と別線勝負になって負けてしまった。それからは先行を意識するようになって、すぐ特別昇班できた」
　チャレンジからの特班後も勝ち星を重ねていくが、伸び悩む時期もあった。
　「Ａ級（１、２班戦）の最初の方は良かったけど、途中でリズムを崩した。チャレンジと違って自力選手が強いし、追い込みの選手も力がある。脚力だけでは勝つのが難しいとわかった。まくりで勝つことが多かったし、先輩から一人でも多く決勝に仲間を連れていった方が有利になるとアドバイスをもらって意識が変わっていった」
　３月には同期のナンバーワンを決めるルーキーチャンピオンに出場。後藤の番手で絶好のチャンスを得るも反省が残る結果となった。
　「後藤君がいい感じでまくっていったし、自分にも十分チャンスはあった。真鍋（智寛）君を張ってすぐ内を締めれば良かったけど、すくわれてしまい技量不足だった。２月の高知でも番手戦ですくわれたし、同じミスをしてしまった。番手戦には課題が残りますね」
　近況は上位戦を見据えて、結果以上に内容を求める走りを心掛ける。
　「最近は地脚とダッシュのバランスが良くなってきたと思う。脚力はＡ級（１、２班戦）でも通用するとわかったし、今はまくりにいくタイミングとか、突っ張り方とか技術面が課題。脚力向上はもちろんだけど、今は細かい技術を身に付けていきたい」
　練習環境にも恵まれて一線級と切磋琢磨し、将来は大舞台制覇を狙う。
　「久留米とか武雄とかいろいろなところに練習に行くし、（山田）庸平さんや（嘉永）泰斗さんと練習することもある。将来目標としている選手だし刺激になる。今はヨコの動きとかはできないけど、オールラウンダーを目指して、将来は特別競輪を獲りたい」　
　若手が躍動しグレード戦線でも活躍が目立つ熊本勢。近い将来輪界を席巻する可能性が高く、ホープである東矢もその一角を担う素質を持っている。

2023年4月10日更新

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