• 千葉競輪場開設66周年記念開設記念 滝澤正光杯10/17〜10/20

後記 GⅢ 千葉 10/17

地元両者でワンツー

海老根恵太

海老根恵太

 先行策に転じた8近藤隆司の番手から抜け出した5海老根恵太に6伊勢崎彰大が続き、地元両者でワンツーフィニッシュ。海老根は表彰式で感極まり涙する場面も見られた。

 4車で勝ち上がり一丸となって挑んだ地元勢。最終的に4角ハコ展開を海老根がしっかりモノにした。 
 「仲間がいなければ勝負にならなかったと思う」
 怪我にも泣かされ、ここ数年は苦しいものだった。 「今年の前半は怪我もあったんで、後半に上げていければと思っていました。記念で優勝できるとは思わなかった。(粘られる)想定はしていました。近藤君も強いし練習でも抜けないので、ここもそうなるかと思ってました。車間を切ってたときにヤバい(脚に)きてるかもって。でも最後は気力でカバーしました」 地元勢の活躍が、存廃にゆれる当所存続への大きな後押しとなることだろう。
 「ちょっとでも力になれたかな。なんとか競輪場を終わらせないよう頑張るしかないですから」
 師匠の冠レースで初優出した伊勢崎は、準Vの結果に納得の笑顔を見せた。
 「(イン粘りは)想定していた作戦でした。近藤君も行ってくれて海老根さんも仕事してくれたし、僕も仕事をしっかりしました。最後の海老根さんのひと踏み、ふた踏みがすごかったです。結果は千葉でワンツーと言うことはないです」
 一方、松岡とのタッグから直線で追い込んだ稲川は、惜しくも3着に終わった。
 「全面的に松岡さんを信頼していました。いいところまでいきました。レースにも対応できているし、うまく言えないけどレースはできていると思う。あとはチャンスが来たときモノにできるように」
 松岡のイン粘りにも慌てず対応した近藤が、地元勢のVに大いに貢献した。
 「今日はもう3コーナーでいっぱいでした。海老根さんが出て行ったときには脚がなくなってしまった。出し惜しみすることなく、力を全部出し切れました。今回は石井さんに前を走ってもらえたことが嬉しかった。今度は後輩と前後で。こうやって順番、順番に続けていきたいです」
 優勝への道を模索するなかで、松岡の出した答えがイン粘りだった。
 「(粘ることは)決めていました。何段駆けもしそうだったから。近藤君が出るなら早く出てくれと思った。行くなら緩んだホームだったけど、僕もまだ引き切ってなかったし。でもそこから仕掛けられたので」

Race Playback

レース展開3

レース経過

誘導員 : 赤井学

 号砲と同時に山内が勢い良く飛び出し、目標の深谷を迎え入れる。隊列は深谷-山内が前受け、3番手に単騎の山崎、松岡-稲川が中団、石井-近藤-海老根-伊勢崎が後方待機の並びで落ち着く。
 赤板過ぎの1コーナーから松岡が上昇。その上を仕掛けた石井が打鐘前に誘導員を交わして先頭に立つと松岡はイン粘りを敢行。石井はペースを上げず、併走を嫌った近藤が2センターで石井を叩いて先行策に出る。石井は4番手で態勢を立て直し、5番手に松岡、7番手に単騎の山崎で深谷は8番手に置かれる。近藤は後続の出方を確認しながらペースアップ。別線の機動型は仕掛けられず、そのまま一列棒状で最終バックを通過。3コーナーから山崎、2センターから松岡が踏み込むも、海老根が番手絶好態勢から鋭く追い込んで優勝。伊勢崎が2着に流れ込んで地元ワンツー。直線で外を伸びた稲川が3着。

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