山崎芳が豪脚発揮
豪華メンバーの激突だ。主役の座に最も近いのは山崎芳仁か。今年は2月の全日本選抜で3年ぶりのG1制覇。その後も順調そのもの。9月岐阜記念はオール連対のV。決勝は俊敏な動きで3番手を確保してのまくり。連日の上手いレース運びが印象的だった。豪脚発揮で今年3度目の記念優勝を狙う。和田圭は今年後半戦に入って白星ラッシュ。山崎の番手なら記念初制覇も夢ではない。
SS班の村上義弘は膝痛や体調管理に苦しみながらも高いレベルで戦歴は安定している。現在、賞金ランキングは8位。年末のグランプリ出場へ正念場を迎えている。今シリーズは松岡健介、山田久徳の存在が心強い。一戦入魂の走りでファンを魅了しよう。稲川翔は松戸オールスターで今年初のビッグ優出。ここに来てようやく本来の切れが戻ってきた。
地元勢は海老根恵太を主軸に、石井秀治、岩本俊介、近藤隆司、成清貴之ら充実の布陣。海老根は落車の怪我から立ち直り、上り調子だ。松戸オールスターでは1281着と3連対。地元の意地は見せた。10年ぶり2度目の当地記念制覇へ、地元ホームのアドバンテージを最大限に生かして勝ち進む。石井は8月豊橋記念の落車で腰の横突起を骨折。復帰戦のオールスターは最終日に番手まくりで1勝。まだ本調子には程遠い状態だが、これからは上がる一方だろう。岩本は今年に入って32勝。松戸オールスターでも一次予選、二次予選と先行、まくりで連勝。ここも自慢のスピードでホームバンクを駆け抜ける。近藤はブレイク中だ。松戸オールスターでも2勝を挙げて存在感を示した。
深谷知広は今年に入って優勝ゼロ。ビッグレースでの優出は1度もないが、復活へ試行錯誤を重ねている。ファン投票1位に選出された松戸オールスターもいいところを見せられずに終わってしまった。悪い流れをそろそろ断ち切りたい。
神山雄一郎が直前で欠場となったが、池田勇人、木暮安由らの関東勢からも目を離すわけにはいくまい。両者ともに近況は申し分ない。
岩津裕介も忘れてはならない。まくり兼備のタテ脚は好調。当所向きの脚質だろう。どんな展開になっても最後は突っ込んでくる。