郡司浩が地元Ⅴ
オールスターから中3日での参戦となった郡司。それでも、「気持ちは切れていません」と気合を入れて初の小田原記念に臨んだ。連日、新田祐らをはじめとする強豪を相手に立ち向かってファイナル行きの切符を手にすると、決勝では冷静な状況判断で地元記念を制覇した。
「すかさず、稲垣さんがきて対応できなかったです。でも、山中さんがこらえてくれていて。椎木尾さんのところで勝負しようと思ったら、1車だったので(切り替えた)。地元で優勝しないといけない使命感もあるし、最悪、武田さんとどちらかが獲れればと。最後は武田さんと力勝負できるような仕掛けにしました」
南関の3車が各自役割を果たし、絆の力で手に入れた優勝だった。今やその南関の主軸を担う存在までに成長を遂げて、今後は強い責任感を持って戦いに挑む。
「山中さんの気持ちが伝わってきて、嬉しかったです。次は僕が前でも戦えるように。中部、近畿も強いけど、南関も負けないで、僕が引っ張っていくような気持ちで頑張りたいです」
2度目の記念優勝を手にし、今後控えるビッグへ気を引き締める。
「33の競走形態もだんだん分かってきたかなって思うので。今後はそこ(共同杯、親王牌)に照準を向けて。こうやってG1を獲るような選手と戦えているんで、僕も(タイトル争いに)加われるように」
武田は直線で郡司に迫ったが、交わせず準V。
「もう少し迫りたかったですね。でも、ワンツーだったので、よしとして。今後は差せるように練習をします。これで、競輪祭にはつながったし、練習にも身が入ると思います」
高橋が直線を伸びて3着。「迷いながら内にいったけど、遅かった」と瞬時の判断を誤って優勝を逃した。
「何が何でもと思っていたけど。優勝コースだったし、もう少し早く突っ込めれば。確実に優勝のチャンスはありましたね。(3着だけど)喜べないです」
稲垣は南関勢に真っ向勝負を挑むも、7着に沈んだ。
「叩けたまでは良かったけど、すんなり番手に入られてしまって、きつかったですね。でも、今回も収穫はあったし、今後のレース(短走路のビッグ)に生かしていきたいです」