• 小田原競輪場開設99周年記念北条早雲杯争奪戦8/20〜8/24

後記 GⅢ 小田原 08/20

郡司浩が地元Ⅴ

郡司浩平

郡司浩平

 最終ホームで2稲垣裕之選手に切り替えた1郡司浩平選手が番手からまくってⅤ。1月の和歌山以来、2度目の記念制覇を果たした。地元Ⅴを飾り、表彰式では笑顔がこぼれる。

 オールスターから中3日での参戦となった郡司。それでも、「気持ちは切れていません」と気合を入れて初の小田原記念に臨んだ。連日、新田祐らをはじめとする強豪を相手に立ち向かってファイナル行きの切符を手にすると、決勝では冷静な状況判断で地元記念を制覇した。
 「すかさず、稲垣さんがきて対応できなかったです。でも、山中さんがこらえてくれていて。椎木尾さんのところで勝負しようと思ったら、1車だったので(切り替えた)。地元で優勝しないといけない使命感もあるし、最悪、武田さんとどちらかが獲れればと。最後は武田さんと力勝負できるような仕掛けにしました」
 南関の3車が各自役割を果たし、絆の力で手に入れた優勝だった。今やその南関の主軸を担う存在までに成長を遂げて、今後は強い責任感を持って戦いに挑む。
 「山中さんの気持ちが伝わってきて、嬉しかったです。次は僕が前でも戦えるように。中部、近畿も強いけど、南関も負けないで、僕が引っ張っていくような気持ちで頑張りたいです」
 2度目の記念優勝を手にし、今後控えるビッグへ気を引き締める。
 「33の競走形態もだんだん分かってきたかなって思うので。今後はそこ(共同杯、親王牌)に照準を向けて。こうやってG1を獲るような選手と戦えているんで、僕も(タイトル争いに)加われるように」
 武田は直線で郡司に迫ったが、交わせず準V。
 「もう少し迫りたかったですね。でも、ワンツーだったので、よしとして。今後は差せるように練習をします。これで、競輪祭にはつながったし、練習にも身が入ると思います」
 高橋が直線を伸びて3着。「迷いながら内にいったけど、遅かった」と瞬時の判断を誤って優勝を逃した。
 「何が何でもと思っていたけど。優勝コースだったし、もう少し早く突っ込めれば。確実に優勝のチャンスはありましたね。(3着だけど)喜べないです」
 稲垣は南関勢に真っ向勝負を挑むも、7着に沈んだ。
 「叩けたまでは良かったけど、すんなり番手に入られてしまって、きつかったですね。でも、今回も収穫はあったし、今後のレース(短走路のビッグ)に生かしていきたいです」

Race Playback

レース展開3

レース経過

誘導員 : 齊藤竜也

 椎木尾がSを取り、稲垣―椎木尾、山中―郡司―武田、原田、高橋―佐藤、吉田の順で隊列が整う。
 レースは早めに動いた。まずは青板前から高橋が上昇していき、誘導の後ろが入れ替わる。すると、今度は山中が押さえて誘導を降ろし、青板バックで先頭に立つ。しかし、稲垣の巻き返しは早かった。赤板前から動いた稲垣は一旦中団で止まったのち、再度踏み上げ南関勢に襲い掛かる。打鐘が入り、山中も懸命に前に踏んでいくと両者でモガき合いに。両者の力比べは稲垣が制して最終バックを取ったが、椎木尾が離れたため、郡司が俊敏に番手にスイッチする展開に。さすがの稲垣ももう余力はなし。そこから吉田がまくってくると、郡司が合わせて番手まくりを敢行し、そのまま先頭でゴール線を駆け抜けた。武田が吉田を止めてしっかり2着をキープ。高橋が後方からコース取り良く迫って3着に入る。

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