• 平競輪場開設66周年記念いわき金杯争奪戦1/26〜1/29

後記 GⅢ 平 01/26

渡邉一が地元を死守

渡邉一成

渡邉一成

 7新山選手を目標にした1渡邉選手がバックから番手まくりを放って勝利。地元記念を初制覇、そして通算7度目のG3Ⅴを飾った。レース後は笑顔でファンとの握手に応じる。

 渡邉が2度目の連係で勝機をモノにした。優秀で失敗した反省を生かし、バックから番手まくり。力強く押し切って激戦を制した。
 「今日は響平が駆けるか駆けないか。粘られたとしても、そこは僕の仕事なので。(番手から踏んだのは古性が)来てからです。じゃないと園田さんの突っ込みもあるので。踏み込んでから『ガシャン』って聞こえて。でも、そこで戻ったら2日目みたいになるので」
 タイトルホルダーとして凱旋シリーズとなった今回の記念開催。地元の主軸、そしてS班として負けられない一戦だった。レース後は「山崎(芳仁)さんが走りたがらない理由がわかった(笑)」と冗談を交えて肩の荷を下ろした。
 「(今節は)SS班が1車になって。山崎さんがプレッシャーを背負って走っている気持ちがわかりました。神輿を担ぐ側ならいいですけどね。でも、良い経験になりました」
 重責を全うし、今後も控える多忙な戦いへの糧とした。
 「大宮記念もあったけど、今年の初めに地元記念を走れたのは、今年一年の大きな財産になりました。これで一年を通して(S班として)走れると思います」
 難題を攻略して、また一歩高みへの階段を上った。より強さを増した渡邉が、今年もひときわ輝く。
 北日本勢を追った松谷は、直線で菊地を交わして2着。優勝こそならなかったが、納得の表情。
 「(新山が)めちゃくちゃ強くて。どんどん掛かっていく感じでした。もう誰も来れないと思ったし、自分も仕掛けられなかったですね。でも、いまの脚では上デキです」
 園田は最終バック9番手もいたって冷静。落車を避けて山田の仕掛けに続くと、直線で強襲し3着に入った。
 「別にあの位置(9番手)はいつもの位置なので。ヒデ(山田)が仕掛けてさえくれれば届くと思っていました。でも、直線でヒデと腕が当たって緩めてしまった。それがなければ2着まではいけたかな」
 山田はレースの組み立てを悔やんだ。
 「古性君が勝負に出るかなとか、いろいろ勝手に思ってしまいました。人任せのレースはよくないですね。次の全日本ではしっかり組み立てたいです」

Race Playback

レース展開3

レース経過

誘導員 : 安部貴之

 山田がSを取り、以下は園田、松谷、新山ー渡邉ー菊地、古性ー村上、香川の順で並ぶ。
 レースは早めに動き、青板周回の1センターから古性が上昇して前を押さえる。山田は車を下げず、誘導後位は併走状態が続く。すると、新山が赤板のホーム線を目掛け、カマして先頭に躍り出た。松谷が4番手を取り、以下は近畿コンビ、香川。九州勢は後方に置かれる。新山はハイペースを保ったまま打鐘を通過すると、最終ホームでトップスピードへ。新山が懸命に逃げるなか、古性が2角手前からスパートするも、菊地のブロックに屈して落車。これに村上と香川が乗り上げてしまう。渡邉は後ろのアクシデントをよそにバックから番手まくりを放つとそのまま押し切り、地元記念初制覇を遂げた。菊地の後ろから松谷が追い込んで2着。バック最後尾の園田は落車を避け、猛然と迫ったが3着まで。

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