• 伊東競輪場開設67周年記念椿賞争奪戦12/7〜12/10

後記 GⅢ 伊東 12/07

早坂秀が記念初制覇

早坂秀悟

早坂秀悟

 伊豆に拠点を移して4年。第2の故郷で記念初優勝を飾った5早坂秀悟選手がファンと喜びを分かち合う。

 「新山と伏見さんに感謝です。それしかないですね」。北日本の固い絆で早坂が初の記念タイトルを手に入れた。新山、太田と次世代のスター候補2人による主導権争いが注目された決勝戦。勝負どころで太田が内に閉じ込められたことで、前受けの新山はスムーズに先行することができた。新山の気持ちに応えるべく、早坂は力の限りペダルを踏み込んだ。
 「ここで獲れなかったら、もうしばらくチャンスは来ないと思ってました。今回だけは(番手から)出させてもらいました。いろんなことに恵まれて、こうやって獲ることができた。応援してくれるファンが多い伊東で優勝できたことが本当にうれしいです」
 これまで北日本の先導役として、ラインを引っ張ってきた。それだけに後輩の番手を回って勝てたことは大きな意味がある。
 「報われたってみんなに言われるけど、これで終わりじゃないですから。でも、今回が分岐点になるし、ここからがまたスタートだと思ってます。これから責任も出てくると思う。次はG1、G2の決勝に乗れるように頑張ります」
 新田祐、渡邉一を主軸に一大勢力を築いている北日本勢。その一翼を担う存在として早坂が今後のグレード戦線で暴れまわる。
 6番手から猛然とまくり上げた太田は2着まで。黒田の動きでレースプランが崩れた。
 「黒田さんの追い上げが想定外でした。(初手で)せっかく中団が取れたのに、引くことは考えなかった。後ろには申しわけなかったです。スピードはよかったけど、とらえきれなかった。あともう少しでしたね。やっぱり2段駆けの上を行くのは厳しい」
 太田のまくりを追った原田は3着に入るのが精いっぱいだった。
 「難しいですね。中四国でああなってしまっては…。失敗しました。前はすんなりでかかってました。その上を太田君は行くんだからすごいですね」
 北日本ラインの先頭を務めた新山は前受けから2周先行。早坂の優勝に大きく貢献した。
 「中団が併走してくれてラッキーだなって思ってました。残り2周になったところで駆けちゃった方がいいかなって。早坂さんに獲ってもらって素直にうれしいです」

Race Playback

レース展開1

レース経過

誘導員 : 大塚英伸

 号砲が鳴ると、早坂が別線の出方をうかがいながら誘導員を追う。そこに新山を迎え入れ、早坂後位には伏見が続く。その後ろは内に太田―原田―阿竹、外に黒田―友定で併走に。そして単騎の渡邉で周回。
 青板のバックで黒田が内に切り込むと、前受けの新山は赤板前で誘導を降ろし、ハイピッチで駆けていく。4、5番手は岡山勢が確保し、太田は無理をせず6番手に下げる。渡邉が変わらず最後方で打鐘、最終ホームと一本棒で通過。車間を切って別線の反撃に備えていた早坂は、最終2コーナーから前に踏む。力強くゴールを目指すと、後ろから迫る太田とのまくり合戦を制して記念初V。1センターから踏み込んだ太田は軽快なスピードで前団に迫るも、届かず2着まで。太田に続いた原田が3着に入った。

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