平原康が新春記念を制す

平原康多
あくまで真っ向勝負。中団を確保した平原は、出し惜しみすることなく最終2コーナーから踏み込んだ。逃げる小川を2センターで捕らえてV。記念開幕戦を制し、最高の形で18年をスタートさせた。
「まくり追い込みでもいいかなって掛かりだったんですけど、内に詰まってつまらない競走をするより、自分のスタイルでと思って。簡単に記念も優勝できないので、それが(今年の)一発目で獲れてよかったです」
平塚グランプリから中3日での参戦。肉体だけではなく、精神的にも疲労があったことだろう。助けとなった仲間を思いつつ、力勝負での優勝に笑みがこぼれる。
「(初日、準決で連係した)金子(幸央)君が力になってくれて、ここまでこれたことは忘れていません。その上で自力で勝負しての優勝なので。グランプリに向けてやってきたことが、今回で出たと思う。毎年(当所記念に)呼んでもらって。かなり疲れがある中での開催なんですけど、結果を残すことができてよかった」
一戦集中の走りは変わらず。そんな平原の姿に、今年もファンは魅了される。
「また長い戦いが始まりましたね。今のところ(賞金が)1位なので、このままいけるように。一戦、一戦の積み重ねで頑張りたい」
浅井は最終3コーナーから仕掛けるも、前団を捕らえられず。しかし、このだ性をもらった金子が、大外のコースを強襲し2着に入る。
「浅井のスピードがすごくて、いけるかなと思ったんですけどね。岩津と絡んでしまって、あれがなかったら面白かった。最後は浅井がスピードに乗せてくれたので伸びました」
不発に終わった浅井は、先を見据えながら口を開く。
「カマす展開にしたかったですけど。小川君が立ちこぎしていたし、無理だと。勝ちたかったですけど、収穫はありましたね。もっと先行力とか脚を付けて。上位選手として、お客さんにもっと評価されるようにならないと」
初めて記念の決勝に臨んだ小川だったが、連日見せた抜群のパフォーマンスを発揮できず。
「平原さんの圧がすごすぎて。ホームで叩かれたら終了と思って踏み過ぎました。話にならない」