清水裕友が地元記念を連覇
カマした三谷竜生は直線でとらえたが、外を原田研太朗も迫ってゴールは横一線。決定放送を聞くまで清水裕友は勝利を確信できなかった。
「2着と思ってたんですけど、今日のレースだったら、あれ(納得)かなと。決定で自分が1着でビックリした。『俺やん!』と思って」
単騎の選手が4名もいて展開も読みづらかった。「三谷さんの(カマシ)は頭にあったけど、郡司さんとバッティングした」。三谷の打鐘前ガマシに反応し、2センターから追いかけたが、1センターで郡司の強烈なブロックをもらった。
「郡司さんのブロックは止まったっすね。あれがなければ、もうちょいスコンと行けたと思う。でも越えれて良かった。三谷さんに追いつくかも半信半疑だったし、地元じゃなければって感じの優勝でした」
これで賞金でのグランプリ出場はほぼ確定し、残る戦いは今月19日からの競輪祭のみとなった。
「残りひとつしっかり頑張りたい。去年と同じような感じでリズムはいいんで。ゆっくりする暇もない。地区プロもあるけど調整したい」
地元記念優勝は初のグランプリ出場を決めた昨年と同じ流れ。「リズムは最高ですね」なら、最後の一戦で狙うのは悲願の初タイトルだ。
原田研太朗は8分の1輪届かずの2着。照れ臭そうにレースを振り返った。
「めっちゃ抜きに行ったけど、抜けなかった(苦笑)。でも、すごかった、あのスピードは。普段、体験せんスピードだった。(清水は三谷に)追いつくだろうなと思ったけど、そこまでのスピードがすごい。あれであそこ(8分の1輪差)まで行ってるんで悪くないけど、しびれましたね。援護という援護はできなかったけど、地元が優勝して良かったです」
最後は清水に飲み込まれてしまった三谷竜生だが、3着の結果にも見せ場はたっぷりだった。
「狙ってはないけど、タイミングがあればとは思ってた。あのペースなんで、タイミングもちょうどいいかなと。決まったかなと思いましたけどね」
今シリーズは抜群の動きで勝ち上がった郡司浩平だったが、三谷にカマされ、清水にも行かれてしまった。
「2分戦なんでね。清水もやっぱり獲りにくるだろうから、早め早めというよりタイミングを見て。ジャンで来なかったのでペースで駆けるつもりで行ったら、そこを一気に行かれた。しょうがないですね」
単騎でやりづらかったとはいえ、山田英明は9着大敗の結果に言葉は少ない。
「もう体力が残ってなかった。準決勝で出し切ってましたね。もう、何か…って感じ。難しかったです」