岡村潤が2度目の記念制覇を達成
調子の良さが目立ったベストナインが勝ち上がり、どのラインにもチャンスがあった決勝戦。別線を封じて逃げた根田空史の番手から、岡村潤が鋭く伸びて3年半ぶりの記念優勝を果たした。
「根田がカカっていましたね。根田の良いペースにちょうどはまっている感じでした。もう大丈夫かなっていうのもあったけど、(菅田)壱道とか坂口(晃輔)も突っ込んでくるんで、早いかなって思ったけど獲りにいきました」
記念初優勝の16年6月別府以降は、度々優出を果たすも、準Vが3回。なかなか勝ち切れなかったが、今回はしっかりチャンスをモノにした。
「ラインのお陰ですね。あれから(優勝が)ないなって思っていたけど、小さいチャンスをモノにできました。あの時も3番車だったし、今回もあるかなってプラスに考えていたのでうれしいです」
岡村にとって今年最後の記念シリーズを、最高の形で締めくくった。
「毎年、11月と12月は調子が良いので、それを改めて実感できました」
ラストの奈良F1でも、上昇ムードの岡村に注目だ。
最終4コーナーまで内に包まれていた菅田壱道だったが、直線で伸びて2着に突っ込んだ。
「2コーナーで行く気はなかったです。やっぱり優勝を狙うならまくり追い込みかなって。橋本(強)さんに当たられたのが痛かったですね。あれでスピードが鈍ってしまった。でもやっぱり根田もカカっていましたね」
岡村を追走した福田知也が内を締めながら踏んで3着に入った。
「根田のやる気がすごかったし、強かったです。(赤板のところも)冷静に対応してくれたし、根田の気持ち勝ちですね。僕は坂口が来たのが見えたので、先に(岡村)潤さんの内へ入らせてもらって、踏むのを待ってから踏みました」
先頭で最終4コーナーを回った根田空史は、末を欠いて5着に沈んだ。
「あの展開なら、(初日と2日目に使った)マキノのフレームの方が良かったですね。脚にきていたし、4コーナーから踏み直す脚は残ってなかったです」
7番手に置かれた原田研太朗は、最終1センターから巻き返すも9着に敗れた。
「今日(最終日)は風も軽かったし、根田さんのカカリも良かったですね。今回はバックを多く取ろうっていうイメージで入ったけど、まだまだ体力が足りなかったです。でも収穫もあったので、また次に向けて頑張ります」