不破将が貫禄のV差し
準決でバンクレコードを28年ぶりに塗り替えた山口拳矢のS級初Vなるかが注目された一戦。だが、そんなに甘くないと、山口拳の番手を回った不破将登が差し切って今期2V目を飾った。
鷲田佳史がスタートで出て、中井俊亮-鷲田の近畿勢の前受け。中団は山口拳-不破-山口泰生の岐阜勢が確保し、中部別線の柴崎俊光-北野武史が後攻めとなる。動きなく赤板周回に入り、中井が誘導との車間を切って警戒を始める中、どっしり構えた山口拳は打鐘3コーナーからスパート。中井も合わせて踏んで、4コーナーで出切った山口拳の番手飛び付き策に出る。しかし、それは許さないと不破が中井をキメて番手を単独で死守。3番手にも山口泰が続き、鷲田は4番手に切り替える。柴崎の最終2コーナーまくりも不発で、レースは完全に岐阜勢のペース。山口拳との車間を切って態勢を整えた不破がゴール前できっちり交わした。山口拳はやや末を欠き、2着には山口泰が伸びてきた。