次元が違った北津留翼
“自転車を乗り換えて成績が上がった”。今の北津留翼の強さはまさに驚異的だ。急な冷え込みの中で行われた今シリーズも準決、決勝と上がり11秒台前半のタイムを叩き出して3連勝。F1戦3連覇で今年の優勝回数を6まで伸ばした。
号砲で千葉コンビが飛び出し、蒔田英彦-岡本英之、佐々木龍-東龍之介、庄子信弘、北津留-磯田旭での周回。青板3コーナーで北津留から上昇を開始。赤板で誘導を切った北津留を、2コーナーで佐々木が押さえる。そこを蒔田が打鐘で叩いて先制。千葉コンビを追ってきた庄子をドカして佐々木が3番手に続く。庄子は5番手に下がり、北津留は6番手となって最終周回へ。北津留はなかなか仕掛けられず、2コーナーで佐々木が先まくりにいく。前との車間が空いて苦しくなったかに見えた北津留だったが、詰めて3コーナーから強烈な加速。粘る蒔田を直線半ばで捕らえた佐々木が先頭に立つが、その外を北津留が強襲して突き抜けた。磯田は北津留との連係を外して内に入っていて、北津留を追う形を取った庄子が2着、3着は佐々木をゴール寸前交わした東で決着した。