• 伊東競輪場ナイター12/6〜12/8

SV FⅠ 伊東 12/08

山口拳が早くもS級初V

山口拳矢

山口拳矢

 思う通りに走らせてもらえないS級の厳しいレースに苦しみながら、山口拳矢が初優勝を飾った。9月の特進から4場所目(ルーキーシリーズプラスを除く)で、5月デビューの117期生の中では最速となる。
 号砲が鳴ると、中部勢を制して内枠の鈴木庸之、飯田憲司が飛び出していく。正攻法の位置は鈴木が譲らず、鈴木-和田圭、飯田、藤木裕、山口-吉田敏洋-伊藤健詞となって周回を重ねる。得意ではない後攻めを強いられた山口は青板バックから上がっていくが、誘導との車間を切って待ち構えていた鈴木も合わせて踏んでいく。赤板で山口が押さえ切るも、鈴木は引かずにイン粘りして中部勢分断にくる。これを見て流しかけた山口を打鐘で単騎の藤木が叩く。山口は無理せず一旦、藤木の番手に収まったものの、2センターで今度は鈴木が内を掬ってくる。藤木の後位で外併走となった山口だったが、ひるまず最終ホーム手前からスパート。1コーナーで藤木をねじ伏せた山口が主導権を奪う一方、吉田はダッシュに付け切れず、藤木-鈴木-和田…で離されながら山口を追う形に。山口は出切ってからは快調に飛ばし、バック手前では追う藤木を鈴木がまくりにかかる。だが、藤木はしぶとく、合わされた鈴木は元の位置に戻る。結局、態勢変わらず直線に帰ってきて、後続に2車身のリードを保ったまま山口が押し切りV。2着に藤木、3着に鈴木で決着した。

ページトップへ