混戦も山本伸に期待
各地区に力のある選手がそろっているが、ここは山本伸一に期待する。競輪祭こそ残念な結果に終わったが、10月松戸でG3初優勝、11月防府記念で3連対とGレースで結果を残している。今回も松戸、防府と同じ33バンクなら期待できそう。奈良競輪場で練習することも多いなら、短走路への対応力もあるはずだ。松岡健介、渡辺十夢と山本にとって頼りになる援軍も豊富。そろって勝ち上がれば強力な近畿ラインが完成する。
山口拳矢が6月のルーキーシリーズ以来となる伊東参戦。18連勝でS級に駆け上がったあとは優勝こそないが、11月福井ではバンクレコードを更新するなど前評判どおりの強さを見せている。吉田敏洋は9月共同通信社杯から3連続落車の影響がありそうだが、決勝で山口マークならチャンスか。
鈴木庸之、宿口陽一に杉森輝大と関東勢には動ける選手がそろっている。3人のなかで最も近況の気配がいいのは宿口だが、競輪祭で初のG1優出を果たした鈴木も前々に攻めのレースを見せているし、杉森も落車欠場明けで一走したことで上向いてくるはず。どういうライン構成になっても他地区にとっては脅威になりそう。
本来なら地元で優勝候補の筆頭になるはずの渡邉雄太だが、10月立川の落車で鎖骨骨折しているだけに復帰してもどこまで戦えるか。
和田圭、大森慶一と追い込み型がそろった北日本勢は真船圭一郎が勝ち上がってくれば侮れない勢力となる。