野原雅也が記念初制覇!!
117期のルーキーに注目が集まるシリーズだったが、デビュー7年目の野原雅也が完ぺきなレース運びで記念初優勝を飾った。
「すごいうれしいです。なかなか成績が出ず、自信を持って走れるレースっていうのは今まで少なかったんですけど、最近は脚力が付いてきて、内容も考えて走れるようになってきました」
前受けした野原は、打鐘手前から仕掛けてきた町田太我に合わせて踏み込んでしっかり中団を確保。7番手に山口拳矢を置いて、最終バックまくりで前団を飲み込んだ。
「中団でも後方でも、チャンスがあるタイミングで行こうと思っていたけど、良い位置が取れて展開にも恵まれました。(番手の鈴木)竜士は脚があるので、振り切れたのはうれしいし、ワンツーが決まって良かったです」
今回から新車を使ったことも優勝につながった。
「ちょっとデキ過ぎですね(笑)。変えて良かったと思います。でも今回は展開が向いたっていうが大きいので、向かなかった時でも勝ち上がれるようにならないといけないし、作戦面とかもしっかりできるようになりたいです。まだひとつ記念を獲れただけなので、もっと上のグレードで成績を残せるように精進します」
21年はGI戦線でのさらなる活躍に期待したい。
野原マークの鈴木竜士が2着でラインワンツーが決まった。
「(野原を)全然抜けなかったです。踏み出しは問題なかったけど、コーナーの加速がすごくて、(最終)3コーナーを出てからの伸びもすごすぎた。山口君が来れば止める態勢には入っていたけど、並ぶこともなかったですね。これで勝っていたら(新年初戦の)立川記念で頑張れなかったかもしれないけど、抜いてないから立川記念も頑張れそうです(笑)」
後方で動けなかった山口拳矢は、最終2センターから踏み込むも3着までだった。
「(最終)ホームで行こうと思ったけど、町田君が全開で踏んでいたし、緩めなかったので行けなかったです。自分も脚に余裕がなかった。そんなに上手くいかないですね。来月も(豊橋)記念があるので内容も意識して走りたいです」
地元の新鋭・町田太我は、決勝でも主導権を握って見せ場を作った。
「最終バックまでは良いカカリだと思ったんですけどね。4日間、走って疲れがあったのか、踏み直しが難しかったです。4日間、先行できる体力をつけないといけないですね。良い経験になりました」