今年最後の記念開催
実力横一線のV争いで優勝候補は5指に余る。狙いは絞りにくいが、ラインの援軍が手薄なのを補って余りある状態の良さを買って北津留翼を中心視した。最近の北津留は自慢のスピードが冴え渡っている。11月四日市記念2着、12月別府記念2着などG3開催で決勝に乗っているし、今期はF1戦で5Vを達成。しかもそのうちの4回は3連勝という申し分のない成績だ。共同通信社杯の一次予選では松浦悠を撃破するヒットも飛ばしていて、乗りに乗っている。この時期に上がり11秒前半のタイムをコンスタントに叩き出している切れは半端ない。後方からのまくりでも届くし、先行も苦にしておらず、今は展開に左右されない強みがある。九州の援軍は手薄だが、好スパートを決め3年半ぶりの記念Vをゲットするか。
スピードを活かした自力攻撃が快調な野原雅也殻も目が離せない。オールスター、寬仁親王牌、競輪祭とG1大会で3場所続けて一次予選(競輪祭は一次予選1)で連にからんでいる。まだ記念Vには手が届いていないだけに、そろそろ…という気持ちは強いはずだ。
太田竜馬、阿竹智史の徳島コンビも好勝負が見込める。最近の太田は好調時のような脚勢ではなく、競輪祭は展開が向いたレースの1勝に終わっている。しかしながら、昨年は記念開催で4Vを達成した機動力の持ち主で、本来の破壊力は今シリーズ最上位。立ち直ってくればあっさり勝ってもおかしくない。阿竹は今期の競走得点を110点台に乗せているように安定した成績を残している。F1戦ながら4Vを飾っていて、勝負強さも遺憾なく発揮。太田がレースを支配するようならVゲットもありそうだ。橋本強は寬仁親王牌ではG1開催初優参を果たすと、続く11月佐世保は同県松本貴のまくりを差してV。同県の佐々木豪と同乗なら言うことないが、徳島勢の後ろからでもチャンスが巡ってくればものにできる状態にある。
鈴木竜士は位置取り重視の自在戦で奮戦中だ。古巣の12月取手で3連勝。決勝は目標にしていた坂井洋が渡邉一にまくられると、渡邉を追いかけてG前で差し切った。当所は5月に優勝をものにした実績もある。変幻自在な立ち回りから好位置を占めると勝ち負けに持ち込む場面も。
吉田敏洋、坂口晃輔の中部勢も侮れない勢力だ。吉田は3場所続けての落車が心配されたが、競輪祭は選抜戦ながら2着2回。戦える状態だった。坂口は今期の競走得点は113点台。12月和歌山での落車が影響なければ突っ込み怖い。