軽快に立ち回った小倉竜
近畿勢が寺崎浩平と京都コンビで袂を分かったことで流れが向いた。小倉竜二が単騎戦にも水際立った立ち回りで完全Ⅴ。小倉の優勝(ブロックセブンを除く)は意外にも19年1月大垣以来で2年ぶりとなる。
号砲で寺崎が出て、寺崎-伊藤健詞-林巨人のラインが前受け。小倉が中団4番手で、高久保雄介-村上義弘-山口富生のラインは後攻めに。赤板ホーム入り口で上昇の高久保が赤板過ぎに誘導を切ると、小倉が4番手にスイッチし、寺崎は引いて5番手に構える。寺崎は巻き返しにいく気配がなく、高久保は後続の様子を窺ってスローに流してから最終ホーム入り口あたりでスパート。寺崎は車を外に外して応戦するかにホームでも仕掛けず、しびれを切らした林は1センターで内を掬って5番手に切り替えてしまう。6番手に下がった寺崎は2コーナーを過ぎてようやくまくるが遅すぎた。合わせて踏み出した小倉が1車上がった3コーナーで山口をキメながら内を突く。外の寺崎をけん制する村上のインコースを抜けた小倉は、逃げる高久保を4コーナーで捕らえて先頭で最後の直線へ。村上が懸命に小倉を追ったが、追撃を振り切った小倉がⅤ。一方、寺崎は3着がやっとだった。