山崎賢が期待に応える
ロングまくりで、同型のライバルをねじ伏せた山崎賢人が21年Vスタートを決めた。
号砲で山崎と筒井敦史がスタートを争うが、1枠の山崎が譲らず正攻法の位置に入る。山崎-大坪功一、河端朋之-筒井-渡部哲男、上田尭弥-森山智徳での周回から青板3コーナーで熊本勢が動く。赤板を過ぎて前団を押さえて上田が先頭に立つが、これを叩いて河端が打鐘から先行策。引いた上田が4番手を確保し、山崎は6番手に。しかし、森山のけん制を受けながら山崎は3コーナーですぐさま巻き返す。河端もペースを上げて抵抗したが、最終2コーナーで山崎が主導権を奪取。筒井は3番手に切り替え、上田は叩き合いの決着が付くや反撃に出る。ジワジワと加速していった上田だが、波を作って好ペースで駆ける山崎の前に不発に終わる。そのまま直線に入り、ゴール前では山崎と大坪の中を割って筒井が詰め寄る。しかし、最後までスピードが落ちなかった山崎が押し切った。