海老根恵が気迫のV奪取
連日気合の入った走りを見せていた海老根恵太が単騎戦となった決勝も制覇。優勝は19年11月久留米以来の事となる。
スタート争いとなるが、谷口遼平が正攻法の位置を確保し、谷口-小堺浩二-松崎貴久の中部勢が前受け。4番手に海老根で、5,6番手に伊原克彦-新田康仁のライン、最後方にやはり単騎の小林大介となって周回を重ねる。青板2コーナーから伊原が上昇し、3コーナーで前団を押さえて先頭に立つ。小林、海老根の単騎勢もこのラインに乗っていって、引いた谷口は5番手に。伊原はしきりに後方を見て中部勢の動向を窺うが、谷口に巻き返しの気配はない。打鐘2センターで伊原は腹をくくって駆け出していく。飛ばす伊原に対し、谷口が反撃を始めたのは最終2コーナーからだった。合せるように小林もバック3番手まくり。しかし、伊原の掛かりは良く、小林は3コーナーでの新田のブロックに止められ、その外を踏んできた谷口も苦しくなる。だが、この時に新田の内へ海老根が入ってくる。直線に入って伊原と新田の中を割った海老根が1着。伊原が2着に粘り、大外を強襲の谷口は届かず3着までだった。