勝機を逃さず小川勇
大駒の町田太我が準決で脱落。流れは4車そろった九州勢に向き、番手を回った小川勇介が実に17年7月平塚以来となるF1戦Vを飾った。
号砲で福岡コンビが上げて行って、伊藤颯馬-小川-牧剛央-山口貴弘の九州勢が前団を占める。5番手に単騎の山形一気で、伊原克彦-柴崎俊光の中近勢が6、7番手となって周回。伊原は青板2センターから上昇を始め、赤板と同時に前団を押さえて前に出る。一方、山形はこの動きには乗らず、引いた伊藤はすんなり3番手を確保。2コーナー入り口から伊藤が巻き返すと、伊原も合わせて踏み上げるが、打鐘で伊藤の主導権へと変わる。叩かれた伊原は引いたらチャンスはないと番手で粘り、小川と勝負。しかし、伊原は小川にキメられ、柴崎と牧でモツれて口の空いた3番手に下がる。そこにすぐさま牧が追い上げてきて今度は3番手が取り合いに。モツれを尻目に伊藤が快調に逃げていく中、最終2コーナー最後方から山形がまくりで襲う。好スピードで前団まで駆け上がった山形は2センターで3番手に割り込み、直線では伊藤と小川の中を割りにくる。これを察知した小川はタテに踏み込んでしっかり勝機をモノにした。2着に山形で、3着は伊藤。