• 別府競輪場開設71周年記念オランダ王国友好杯6/5〜6/8

後記 GⅢ 別府 06/05

守澤太志が5年ぶりの記念V

守澤太志

守澤太志

決勝優勝写真
決勝優勝写真
決勝優勝写真

 昨年、一気にブレイクして、今年は真っ赤なレーサーパンツで戦う守澤太志。S班としての責任感やプレッシャーの中でも堅実に決勝の舞台に上がり続けた結果、16年6月久留米以来、5年ぶりの記念優勝を果たした。
 「何年も記念で優勝できてなかったですし、前回はマグレみたいな感じだったので、今回S班として優勝できてうれしいです。前回の優勝の時に新田(祐大)君にアドバイスをもらって、しっかりやっていこうっていう話をして、もう一回優勝するのに5年もかかりましたけど、成長できているのかなと思います」
 初日特選から3日間、番手の仕事をきっちりこなして勝ち上がった決勝戦。前団のモガき合いを豪快にまくった郡司浩平の後ろから、直線鋭く伸びて差し切った。
 「松浦(悠士)君があのタイミングでカマしてくるとは思わなかったけど、そのお陰で(山口拳矢と)モガき合ってくれました。(郡司の番手を)単独で回れたので余裕はありました。でもすごいスピードだったので、抜けるかどうかは踏み出すまで分からなかったです。最近は決勝には乗れているけど、決勝の成績が悪かったので、ここで結果を出せて良かったです」
あのころはアドバイスをもらう立場だったが、今では守澤にアドバイスを求めてたくさんの選手が寄ってくる。
 「S班になってから、急にたくさんの選手にいろいろ聞かれるようになりました(笑)。それで自分も成長できていますね。今年の目標はどんな形でも良いので、とりあえずもう一回グランプリに出ること。(次走の高松宮記念杯も)厳しいですけど、まずはしっかり決勝に乗れるように頑張ります」
年末の大舞台に戻るために、今後も結果にこだわっていく。

 最終2コーナー手前から冷静に前団を飲み込んだ郡司浩平が2着。
 「モガき合いになったので、展開的には良かったですね。山口君もダッシュがあるし、松浦君を合わせていたので、下がってきてかぶる前に仕掛けました。最後は抜かれてしまいましたけど、直線勝負はできているので悪くはなかったかなと思います。今回で別府に良いイメージは付いたし、収穫もありました。次は宮杯なのでしっかり準備してまた頑張ります」

 園田匠は、郡司を追うように仕掛けた北津留翼に勢いをもらって3着に突っ込んだ。
 「松浦が踏んだ時に、ホームで(北津留)翼が前と口が空いてしまったのが大きいですね。その後は良い感じで踏んでいってくれたし、自分はずっと余裕がありました。2年連続で別府記念は3着で、ここは地元だと思っているので悔しさはあります。ただ九州勢も盛り上がってきたし、宮杯も頑張りたいですね」

 打鐘の2センターから仕掛けた松浦悠士は、山口を叩き切れず9着に敗れた。
 「力負けです。(山口)拳矢が意外と流さなかったですね。理想的な展開で出切ったと思ったんですけど強かったです」

Race Playback

レース展開4
 守澤太志選手が最終2コーナーまくりの郡司浩平選手を交わして、5年ぶり2度目の記念優勝を飾った。

レース経過

誘導員 : 大西貴晃

 やや見合ったスタートから九州勢が前受けを選択。北津留翼-園田匠-中本匠栄、松浦悠士-大槻寛徳、山口拳矢-村上博幸、郡司浩平-守澤太志で折り合って周回を重ねる。 青板2センターから郡司が上昇を開始。合せて動く松浦を制して赤板過ぎに前団を押さえると、山口がその上をすかさず叩いて1センターで先手を奪取。3番手に郡司が入り、5番手となった松浦は後方の北津留の動きを確認した後、空けた車間を一気に詰めて打鐘3コーナーから反撃に出る。これに対し、山口もダッシュ良く踏み上げていって応戦。最終ホームでは松浦と山口が並ぶが、山口は全力で突っ張って松浦を出させない。松浦が苦しくなった2コーナーで今度は郡司がスパート。郡司は3コーナーで山口をまくり切って先頭に。後方で構えていた北津留も追って仕掛けるが、郡司、守澤には迫り切れないまま直線へ。そのまま粘る郡司をゴール寸前で交わした守澤がV。2着に郡司で、3着には北津留後位から伸びた園田が入った。

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