後記 GⅢ 千葉 10/17
千葉競輪場の存続問題にゆれる中での開催に、地元勢は一致団結。その中で海老根恵が優勝し千葉勢の連覇によって幕を閉じた。決勝には進めなかったが岩本俊も積極的なレースを見せてくれた。
「ベースを作り上げていったんで、新しい感じ。体力のベースを作り直しました。見つけるまでに少し時間はかかったけど、足場がしっかりしてからは良くなってきました。今回も3日目はアクシデントがあったけど1、2日目は良かったです」
山中秀も岐阜記念での体調不良から立て直し、しっかりと今開催に合わせシリーズ2勝をマーク。
「4日間通しては良い開催でした。でも最終日がダメだと良い感じでは終われないですね。最終日はへたっぴでした」と反省も忘れなかった。
一方で昨年の覇者である成清貴は近況落車続き。今シリーズも満身創痍の中での出走で本来のデキからは遠かった。
「ちょっと迷惑ばかりかけた。無事ゴールできただけは良かったけど、やっぱり負ければ悔しい」
5年連続のGPへ競輪祭にすべてをかける深谷知は初日特選、準決と復活の兆しは見せた。
「力だけは戻っていると思います。あとは走り方であったり気持ち。でも良い状態になればなるほど悪いところも目立ってきますね。ここからは競輪祭を獲れるようにやっていきます」
若手機動型で目立ったのが山本直。3日間確定板入りと存在感を示した。
「1着なら自信になるんですけど。あと0コンマ5秒早ければ1着にもなれるだろうし。スピードが足らないんで、スピードをつけて。あと岩津裕さんからも『相手が見れてない。焦ってレースせんでもええ。ちょっとの焦りと自信を持て』とアドバイスももらったんで。まだまだ伸び代もあると思うので、落ち着いて走れるように」
今シリーズが初の記念出走となった坂本周も負け戦だが2勝を挙げた。
「緊張することなく毎日力を出し切ることができましたね。今の実力も分かったし、レース展開だったり、走り方だったり収穫もありました」