後記 GⅢ 函館 10/31
冬の足音が近づく函館バンク。武田豊が王者の威厳を示して今年度最後の開催は幕を閉じた。しかし、決勝以外でも白熱したバトルが展開。競輪祭目前の開催とあり、出場予定の選手は最後まで力を出し切った。
今シリーズがオールスター以来の実戦となった神山雄。優出こそ逃したが、初日特選で武田のまくりを差すなど1341着とまとめた。
「今シリーズはまあまあでしたけど、疲れはありましたね。準決でも、岩本(俊介)君に付いてきつかった。完調ではないんでしょうね。ケアをして競輪祭に臨みたい」
地元地区の高橋陽は7181着。見つけた課題を修正し次走のビッグに臨む。
「最近は人の後ろが多くなっているので、自力の感触を戻しきれていないですね。でも、最終日はすかさず仕掛けられたし、カマして逃げ切れたのは自信になりました。今開催でペダリングとか、仕掛けるタイミングとか課題が見つかったので、修正したいと思います」
近藤隆はまさかの二次予選敗退。3日目も大きい数字を叩いて調子が心配されたが、原因は他にあった様子。
「調子は良かったです。でも、二次予選で谷口(遼平)君を突っ張れなくて、それを引きずってしまいました。最終日は勝ててホッとしましたね。競輪祭に向けて気持ちを引き直します」
若手機動型も、寒さを吹き飛ばす熱い走りを見せてくれた。谷口は、連日果敢に攻めて初の記念準決に進出。
「今シリーズはいくところでいけましたね。でも、準決はもう少し落ち着いて駆けられれば。4コーナーまでいけたら自分にもチャンスが生まれますし。踏める距離を伸ばしたいですね」
野口大はオープニングレースの1番車に抜擢されるも、結果は5着。しかし、その後は立て直して172着と好走した。
「最終日は気合が入っていました。最初から誰も出させないつもりで。本来ならば、4日間こういうレースをしたかったけど、なかなか難しいですね」