後記 GⅢ 静岡 02/27
初日から落車、失格が相次ぐ波乱のシリーズだった。準決勝では村上義が失格、山崎芳も決勝に進めなかった。
そのなかで好調な機動型が開催を盛り上げた。根田空は一昨年8月の小田原以来、1年半ぶりのG3優出。惜しくも記念初優勝は逃したが、連日パワフルな走りで存在感を示した。
「昨年末に体調を崩したんですが、もう大丈夫です。今は体と自転車がマッチしている。力がスムーズに伝わるようになって、うまく脚を回せてますね。レースが終わっても苦しくないし、感触は良かったです」
谷口遼は1183着と大暴れ。鋭いまくり連発で準決勝に駒を進めた。
「初日、二次予選のレース内容が甘かったので、準決勝は何もできなかった。自分のレースができればある程度、戦えると思います。力を出し切るレースをして、今後は勝ち上がりたいですね。今回は気持ちで負けていたので、気持ちを強く持って走りたい」
郡司浩は未勝利に終わったが、着以上に気配は良好だった。
「レースが詰まっていて、ちょっと疲れが出ていたけど、感じは悪くなかった。決勝には乗れなかったけど、負け戦でもしっかり走ることが大事ですから。最終日は打鐘から久々にいいペースで駆けることができた」
地元勢は準決勝で渡邊晴、渡邊雄がともに落車。それでも片寄雄が執念で決勝に進出した。
「準決勝は渡邉(雄太)君に乗り上げたけど、とりあえず耐えようと。最後は意地ですね。決勝はやることはやりました。でも、あそこで来られてしまうのは力不足です。申しわけない。南関から優勝者を出したかったし、根田に獲ってほしかった。もっと仕上げて、3月の(名古屋)ダービー、そして5月の静岡(ダービー)に戻ってきます」
萩原孝は14年ぶりの当地記念参戦。2611着と3連対を果たした。
「ここに向けてしっかり練習はしてきました。準決勝に乗れなかったのは悔しいけど、連日、前の選手が頑張ってくれました」