後記 GⅢ 松山 03/26
S班の4人はさすがの貫禄と安定感を見せて全員がきっちりと優参した今シリーズ。準決勝で敗退した中にも光る選手は何人かいた。その筆頭が新鋭の新山響だ。連勝で勝ち上がると、準決勝は浅井康にも臆することなく勝負を挑んだ。
「4日間とも先行できて、それなりに戦える感はありました。課題の方が多かったけど、4日間走りきれたこと、準決勝でも自分のスタイルで戦えたことは収穫です。あとは脚をつけて。やることもわかったし、ルーキーチャンピオン(レース)に向けても考えながら練習していきます」
高橋和は久々に記念の準決勝へと駒を進めた。
「準決勝は久しぶりでした。連日良い感じでは動けていましたね。でも準決勝も自分の中では駆けられていたんですけど、7着まで沈んでいるんで。今までに比べたら良いですけど、もう少し良いところで走りたいです」
地元の愛媛勢は濱田浩、橋本強が準決勝で4着惜敗と決勝進出は誰一人ならなかった。濱田は反省を口にしながら振り返る。
「4日間目標を付けてもらえたのに、連結を外すところがあった。ああいうところを対応していかないとダメですね。前の人が頑張っているのに迷惑をかけた。自力でやるときとはタイミングの取り方が違ったりしてますから、人のタイミングに反応できるように」
渡部哲も何とか地元記念で悪い流れは断ち切ったが、準決勝で敗退。
「フレームも換えて10日間ほどやってきて、少しは上向いた。結果としては伴わなかったけど。悔しいけど、また来年頑張ります」
初めての地元記念で一予を突破した日野博だが、まだまだといった様子。
「感覚がズレてる。体がいうことをきかんかった。こういう体ってのもあるけど、腐らんようにやっていきます」
地元記念で久しぶりの実戦復帰となった高市訓は笑みも見られた。
「まだ完全に腕も上がらんし、力が入らん。ただ脚の感じは悪くなかった。あとは実戦の中でレース勘を戻して。修正しながら復活できるように」