後記 GⅢ 川崎 04/09
稲川翔の劇的な復活Vで幕を閉じた川崎競輪開設67周年記念。G1並の豪華メンバーが参戦し、最終日まで見ごたえのあるレースが繰り広げられた。地元は総勢14名を送り込んだが、優出は郡司浩のみ。しかし、最後まで奮闘し、ファンの声援に応えた。
松坂英は初日特選で白星を挙げるなど見せ場を作ったが、惜しくも優出を逃した。
「今思えば、自分がいつもじゃない感じでしたね。気合が空回りしてしまいました。脚の感じは悪くなかったんですけど。また、頑張ります」
東龍は2勝をマークするも、上位陣との力の差を痛感した。
「一言で言えば弱いなと。ふがいなかったです。上位の人は技術とか、センスもあるけど、いろいろなことを考えていますね。僕も考えてはいるけど浅い。もっと深く突き詰めていかないと。何年か先を見据えてじゃないけど、叩いて叩いて、より考えて。もっと突き詰めたいと思います」
好調な木暮安は1勝に留まったが、最終日は稲垣裕をまくって2着と存在感をアピール。良い状態を維持してシリーズを終えた。
「今シリーズは落車だけはないようにと思って。初日のレースだって、調子が悪ければ落車していましたね。今はレースも見えているし、道具の不安もなくなりました。後は体のケアですね」
今シリーズは機動型も大いに活躍してシリーズを盛り上げた。
今期S級に昇級した橋本智は1723着。G戦でも結果を出して自信を深めた。
「今の時点でこれだけ踏めていれば、今後もいけるかな。(今シリーズは)自力で勝てたし、警戒されても踏めています。先行は通用しているので、今後は他の戦法も。外併走からの先行とかもしていきたいですね」
河端朋もシリーズ2勝と手応えをつかんだ。
「初日の1着はあれですけど、2日目、3日目と駆けられたし、2日目も意味のある6着でした。自分のタイミングで思い切り行く方があっているのかなと気づけました」