後記 GⅢ 函館 07/23
サマーナイトの興奮冷めやらぬなか開催された函館記念は新鋭・新山響のG3初優勝によって幕を閉じた。その一方でS班の2人はまさかの優参ならず。当大会連覇を目指した武田豊は準決敗退にも冷静に振り返った。
「今開催は何よりも自力で走れてよかった。準決勝は普段先行で戦っている川村晃君との差が出ました。自力で走ることはチャンスだと思ってたんだけど、もう少し戦いたかったね。自力での戦いをひとつの課題としてやっていきます」
稲垣裕も準決で姿を消したが、すでにその目は次戦のオールスターを見据えていた。
「体調面は上手く仕上がっています。今回は4走ともセッティングを変えて走って、手応えはそれなりにありました。オールスターまであと2週間少し、自分の足りないところを考えて練習をやっていきたいです」
昇級組やS級復帰組も開催を盛り上げた。水谷将は初の記念出走で嬉しいS級初勝利を挙げた。
「自力で勝てたしそれはよかったけど、まだレースができてないです。でもタイミング一つで出れると思うし、それが改善できれば。良くなってくる感覚はあります」
成松春は白星こそ挙げられずも、連日積極的な走りをみせた。
「良い緊張感のなか走れました。S級はやっぱり良いですね。でも連日もう少し粘りたかったです。上位と戦いたいんで、とりあえず予選をクリアしたいです」
今回が2回目となった熊本地震災害復興支援レースは、4番手を確保した松岡貴がまくり快勝。中村圭が続き『熊本』両者でワンツーを決めた。松岡は「よかったです、とりあえず。練習のような感じで4番手を取れて。ラッキーでしたね。(復興支援に)一役買えてよかったです」と終始笑顔を振りまいていた。
中村はホッとした表情で振り返った。
「余裕があれば抜きにいってのゴール勝負をしたかったけど、千切れながら追いかけるので精一杯。強かった。でもオッズも売れてたし(ワンツーで)よかった」