後記 GⅢ 小田原 08/20
連日のスピードバトルが展開された小田原記念。短走路だけに、機動型の活躍にファンは沸いた。
ナショナルチーム所属の河端朋は、持ち味を存分に生かして22着で準決進出。白星こそなかったが、世界レベルのスピードで上位陣を脅かした。
「1着は取れていないけど、走れてる感じはありましたね。力も出し切れたと思います。点数も徐々に上がってきているし、波にも乗れてきました。今後は勝ち星を増やせるように」
優出を逃した新田祐だが、最終日は実力差を見せ付けて快勝。今後控える戦いに向け、気を引き締めた。
「(今後は33でのビッグが続くが)それよりも、走って行く中で、その場、その場のレースをこなしていくってことが重要なので。今回もミスを2回してしまっているし、今後はミスを少なくして、グランプリに向けて頑張っていきたいです」
怪我から復帰戦となった吉田拓は、シリーズ3勝。しかし、状態は万全ではなかった様子。
「直前の感じは、落車する前より良かったです。でも、上半身と、下半身の連動がうまくいかなくて、初日からずっとそんな感じでした。(敗戦した準決は)相手の作戦にまんまとハメられて。周りにはまだ(S級)1年目って言われるけど、上で戦っていくにはもっとレースで感じ取っていかないと」
藤井昭は積極的なレース運びで1194着。点数以上の存在感を示した。
「(初の記念準決に進出した2月)静岡とは明らかに違う。今回は狙えて準決までいけたので。しっかりレースも作れたし。あとは、上で戦える脚をつけられるように」
最終日の9Rには「熊本地震災害復興支援レース」が一発勝負で行われた。勝ったのは西川親。果敢に先行した久米康の番手から、チャンスを逃さず勝利した。
「久米君が頑張ってくれましたね。今、熊本があんなんだし(函館記念の復興支援レースで松岡)貴久が良いレースをしたので、何がなんでも1着と思って。本当に勝てて良かったです」