後記 GⅢ 岐阜 09/01
決勝は『決意の競り』で南修の横を選択した武井大。追い込みとして南関を憂い、これからを見据えての勝負だった。それに南も応え見ごたえのある競りが演じられた。
4車大挙優出した近畿勢。中井俊に南。山本伸、藤木裕の京都コンビ。2つに分かれても、武井に迷いはなかった。
「このメンバーで自力のバックの数はそんなに変わらない。ただ、俺のなかで南が(追い込みは)輪界で一番だと思ってる。茨城勢に付いていけば楽なのはわかっているけど。それじゃ追い込みとしてなんにも言えなくなる。近畿は役割がすごくしっかりしていて、そういうのを見ていて南関もっていうのがある。千葉の追い込みとして、(自力型に)言えるように」
結果、内で競った武井が最終ホーム手前でとどめの一発をもらい、南に軍配が上がった。が、その南も中井に遅れて8、9着の相打ちに終わった。
「やっぱり強かった。実際に肩を並べて南のすごさがわかりました。自分は改善点が見つかって、いい勉強になった。近畿のすごさを感じました」
遺恨を残さず武井が、南を心から称える。
1842着で決勝進出を逃した竹内雄は、組み立て面での課題を残し、出直しを誓う。
「誘導を切る、切らないとか、1個、1個のことですね。いろんな先輩に教えてもらって、また出直します。地元なのに申し訳ない…」
新車を投入した永井清は、ホームの記念で1勝にとどまった。
「スピード競輪に対応できるように、どっちかと言うと外国人選手に寄せてるんですけど。フレームが柔らかすぎて、自分に合ってない」
最終日に一発勝負で行われた熊本地震災害復興支援レースは、小嶋敬が人気に応えて勝ち星を奪取。豪快な7番手まくりを披露した。
「先行じゃなかったら、あれしかないですから。小嶋さんが(現役で)いる間は車券を買い続けますって、言ってくれるお客さんもいる。復興が終わるまで本場に来れない方もいると思うんで、まだこれからも頑張ります」