• 武雄競輪場開設66周年記念大楠賞争奪戦11/12〜11/15

インサイドレポート・シリーズ総評

後記 GⅢ 武雄 11/12

山田英明

山田英明

 地元から決勝戦に勝ち上がったのは荒井崇のみ。それでも地元勢は山田英が3連対、三槻智がシリーズ2勝と奮起した。

 準決勝が悔やまれる山田だが、「競輪人生で一番のレース」と振り返る優秀戦では単騎まくりで自ら平原康をブロックするなど好気合の走りを見せた。

 「準決勝は気持ちが弱かったというか、考えすぎた。(村上)博幸さんとかと話しながら気持ちの面でアドバイスをもらったんで、競輪祭に生かしたい」

 三槻も地元の気持ちを前面に出して、4日間戦い抜いた。

 「年々、地元記念の重みが増していってる感じ。今は副支部長もしてるし、(武雄市が)1年かけてこんなきれいなバンクを作ってくれた。それに選手が応えていかないと。この2勝は大きいですね」

 地元勢以外に動きが光ったのはシリーズ3勝の坂本周や2勝を挙げた松岡孔だ。坂本は前検日に「練習の感じが思った以上によかった」と話していたとおりの走り。「自転車に乗れてるなって感じがある」と手応えを実感していた。

 穴党が注目したいのは吉良勝、梶山裕の久留米コンビ。梶山は「前回から自分のフレームに戻した」と話し、吉良は「5場所前からセッティングは完璧に出た」と胸を張る。吉良は来期からA級。残り1カ月での大暴れに期待だ。

 川村晃は寬仁親王牌での鎖骨骨折から今回が復帰戦だったが、3日目の1着以外は大きな数字を並べた。

 「もう少し走れるかなと思ったけど、これが現状ですね。ひどいのがわかりました。競輪祭も厳しいと思うけど、また出直しです。練習しかないですね」

マティエスブフリ

マティエスブフリ

 最終日の9Rに開催されたケイリンエボリューションを制したのはリオ五輪ケイリンの銀メダリスト、マティエス・ブフリ。「ハイスピードでビックリした」と日本人選手のスピードに目を丸くしたが、最後は自慢のスピードで圧勝。1走で賞金82万円を獲得し、「グッド!今日はマグロ」と大喜びだった。

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