後記 GⅢ 高知 04/15
残念ながら地元、高知からの優出はかなわなかったが、中四国地区からは4人がファイナルにコマを進めた。
2月の四日市に次いで、2度目の記念優出となった取鳥雄。四日市では落車のアクシデントで4着入線からの繰り上がりだっただけに、今シリーズの準決の逃げ切りには大きな価値がある。
「4日間、脚の感じは良かった。準決は力を出せたと思う。でも、(決勝は)行くだけになってしまった。前よりは余裕が出てきたけど、最後に(決勝で)テンパってしまった。(記念でも)毎回決勝に乗れるように」
単騎の山本伸のかく乱で反省の決勝となったが、「彼の未来というか、主導権は僕です。そんなオーラがあった」と、付けた桑原大は、取鳥のこれからに期待して、その先行をねぎらった。
特進後の一発目がルーキーチャンピオンだった島川将にとっては、今シリーズがS級デビュー戦。「S級の舞台は気持ちいいし、楽しいですね」と、2178着を振り返りトップとの差を肌で感じた。
「なかなかうまくいかない。ダッシュがないって気づいた。最終日も出させたわけじゃなく、全開で踏んでいるのに出切られてしまった。力が上の人ばっかりだなって実感しました。あと2カ月でパワーアップをします」
取鳥と同世代の22歳は多くのものを吸収して、明るい未来を見据える。
最終日に一発勝負で行われた熊本地震災害復興支援レースは、畑段嵐がまくりで制した。
「6番(千澤大)の外でいっぱいだったし、自分でも脚にきていると思った。でも、まだ伸びると思いながら踏んだ。最後も下りで加速できたし、諦めずに踏んでよかった」
昨年10月の落車による怪我から、立ち直りつつある畑段の次回は、26日からの地元向日町F1シリーズだ。
畑段との連結を外した堤洋は、まくった畑段に追いつき流れ込みの2着。
「(まくった)畑段もモコモコしてて内見てたら6番がおって、バックを踏んだ。あのぶんね。最後、畑段も伸びて行ったし差せなかった」