ピックアップ GⅡ 武雄 09/15
武雄競輪場では6年ぶりとなるビッグレース。台風18号の影響で3日目が中止、順延となり、9月19日に激闘の幕を下ろした。初日は自動番組編成によるオール予選で吉田拓、新山響、取鳥雄の107期3名が同じレースで激突するなど興味深い組み合わせが多かった。シリーズを通して強さが際立っていたのは新田祐だ。渡邉一の番手を回った決勝は3着に敗れたが、勝ち上がりは自力で3連勝。今年の後半戦は大車輪の活躍で競輪界を引っ張っている。
「(ナショナルチームで)調整なしでハードな練習をこなしているので、疲れはすごいありました。そのなかで必ず勝ち続けることっていうのが、今後は重要になってくる。本当に全レース、気持ちで何とか乗り切れました」
オールスターの落車から立ち直った平原康は準V。最強の自在型として力は示した。
「力は出し切れたと思います。ナショナルチームの人に練習方法を教わって、地元で同じようなメニューを組んでやっています。すごくプラスになると思って始めたので、それがいい方向にいけばいいんですけどね」
松谷秀はデビュー9年目で待望のビッグ初優出を果たした。
「乗りたいとずっと思ってました。少ないチャンスをモノにできるように日頃から練習はしています。(準決勝は)落車覚悟で突っ込みました。それぐらいじゃないとG2、G1は乗れないですから。ここに来る直前にCSCで合宿してきた成果が出たと思います」
地元のビッグレースに並々ならぬ想いで挑んだ山田英は準決勝6着で敗退。最終日は落車棄権という悔しい結果に終わった。
「準決勝も最終日も勝負しての結果なので。落車の怪我は今のところ大丈夫ですけど、左半身を強く打ったので、しっかり診てもらって様子を見ながらやります」