ピックアップ GⅢ 和歌山 01/11
西日本地区のグレードレース開幕戦。地元近畿の選手がシリーズを盛り上げた。なかでもファンの注目を集めたのが南潤だ。S級2戦目、記念初挑戦でファイナル進出。決勝戦は落車してしまったが、これからの近畿地区を背負っていくニューヒーローが誕生した。
「S級はみんな強いですね。準決勝は村上(義弘)さんが後ろで緊張しました。いつもなら前に出てサーっと流すんですけど、誰も見えなくて必死でした。いつ来るのかなって思いながらずっと踏んでました。師匠(池田智毅)にはもっとラインを使ったレースをしろって言われてます。地元記念を走ってS級でも戦えることが分かりました。(決勝で)落車したので、まずはしっかりケアして体を戻します。今年はヤンググランプリに出たいと思ってます」
村上義は危なげない走りで優出。S班から陥落しても一戦入魂のスタイルは変わらない。準決勝は南潤の先行に乗って今年初勝利を挙げた。
「(三谷)竜生が日本選手権を獲って、グランプリを走ってる姿を見て気持ちを引き締めて頑張らなアカンなと思った。(グランプリを)走れなかったのは自分の実力ですから。競輪祭で(グランプリ出場が)ダメになった時点で、2018年に向かっていくわけですし、グランプリに出ても出なくても変わらない。僕は稲垣(裕之)や脇本(雄太)とか先行日本一を争うような選手の後ろに付いてきた。南にはその位置を狙えるような選手になってほしい」
香川雄は決め脚快調。初日特選は最終バック最後方から大まくりを決めた。今後も目が離せない存在だ。
「街道練習になかなか人が集まらなくなって、最近は家でウエイトとパワーマックス、ワットバイクで練習している。それがいいのかもしれない。桑原(大志)や小倉(竜二)にいい刺激をもらって頑張れている」