ピックアップ GⅢ 福井 07/21
後期に入り、2度目の記念開催となった福井記念。今期から初めてS級の舞台に上がってきた若手たちも顔をそろえ、持てる限りの力を出し切った。南関の新たな大砲として期待がかかる志佐明は、二次予選で長島大らを撃破。3着で準決に進出と存在を大いにアピールした。上位陣からも助言をもらい、今後の糧にする。
「今シリーズはいろいろな人からアドバイスをもらいました。特に桐山(敬太郎)さんには、競走、競輪人生を含めて話をしてもらって。かなり収穫がありましたね。押さえ先行ができてなんぼって思っているし、今後はそこも含めてレースを作れる選手になりたいです」
新山響は決勝進出こそ逃したが、3度のバックを取って着の3連対。まくり不発となった準決のレースを反省し、信じた道を再び突き進んでいく。
「(最終日は先行で押し切って)やっぱりこの競走が一番気持ち良いですね。(まくりの組み立てをした)準決みたいな競走はしないようにします。あれで結果が出ていたら、もう一回やってしまう。ああいう走りも今後は覚えていかないといけないですけど。でも、あと10年くらいは、今の走りをしていきたい。先行選手にプライドをもって頑張っていきたいです」
成績が上昇している藤木裕は二次予選で敗退したものの、気持ちを切らさず3日目に自力で白星。不屈の精神で復活の道を歩んでいる。
「記念の二次予選で飛んでから、3日目に1着を取ったことはなかったです。この年になって、ちょっとは成長したかな。2月高松(記念)の失格で吹っ切れて。後ろ(追い込み)で戦うって決めていたけど、もう一回(自力で)やろうと。そしたら、脚がつきました。あとは、首のヘルニアの痛みが2月になって取れて。それで練習量も増えましたね。今は充実した日々を過ごせています」