ピックアップ GⅢ 松阪 01/24
S級S班9人のなかで、唯一の追い込みと言ってもいい村上博が4連勝で完全V。自力タイプが全盛のスピード偏重の現在の競輪での村上のVは、ある意味衝撃で十分に価値がある。
47歳にして初めて記念優出にこぎつけたホームの舛井幹もインパクトがあったが、弟子の皿屋豊も5着で2勝を挙げて地元シリーズを盛り上げた。
「(今シリーズの)結果だけ見れば成功だけど、課題しかない。まだまだS級のレースになじめてないし、先行へのもっていき方とか気持ちと行動がともなってない。早く修正してアイツに付きたいと思ってもらえるような選手になりたい。今回で力が通用するのがわかったのは収穫。ここを乗り越えれば楽になると思う」
同じく松阪がホームの神田龍は、初日から3日目まで3走を先行。伊藤裕マークだった最終日は、番手まくりも渡邉雄にのみ込まれて2着に終わった。
「(番手から)出て行く必要がないと思ったし迷いました。余裕がなかったです。先行もできたし悪くないですけど、やっぱり上位と比べると脚が足りない。もっとタテ脚がいりますね」
14年の地元、川崎以来の記念優出の大塚玲は、5着。点数以上の鋭脚が目を引いた。順風満帆だった14年だったが、その後選手生命どころか、生死をさまよう交通事故にあっていただけ記念優出は感慨深いものがあっただろう。
「あれ以来ですからね、ここまで戻れたからうれしい。ギアを換えてマッチしたっていうのもあるし、脚力も上がっているんで楽しみです」
1着と乱高下の竹内翼だったが、減量効果もあって動き自体は軽快だった。
「まだまだですけど…。最終日はなにもしないで終わった。これからは細かいところですね。そういう部分が見えているんで、この負けを生かしていかないと」