ピックアップ GⅢ 奈良 02/16
短走路だけに自力選手の活躍が目立ったが、近畿の機動型は優出ゼロ。それでも、気持ちを切らさずに、最後まで地元地区の奈良記念を盛り立てた。優出が期待された南潤だったが、二次予選で敗退。3日目も組み立てに失敗するも、最終日は突っ張り先行で2着に残り、地元の中井太とワンツーを決めた。今後は足りないピースを補って、さらなる飛躍を誓う。
「最終日は押さえにくるのが遅すぎたので突っ張りました。後ろが地元の中井さんだし、踏み過ぎてもいいかなと。すんなりいけば、どうにでもなるけど、そうならない展開の時に臨機応変に対応できない。裸逃げにならないように走ろうとか意識をしているけど。競輪を見なさ過ぎているんでしょうね。うまい組み立てが出来れば、もっと無駄なところをなくせる」
伊藤勝は昨年の秋から成績が上昇。今シリーズでも、二次予選で村上博らから白星と3着の好走を見せた。
「腰痛がなくなってきてから、練習が人並みに出来るようになって良くなりました。でも、上の人との脚力差はありますね。最終日のメンバーくらい力で勝たないと上位には勝てない。何もできてこなかったし、今は怪我をしないようにとS級1班を目標にしています。できれば、F1も優勝したいですね。決勝で2着と1着はないんですよ。そういう(チャンスの)展開の時に獲れるように練習します」
月森亮は3日目に南潤らから逃げ切るなど2着。しかし、最終日に思い切った仕掛けができず、レース内容を反省した。
「最終日のようなレースをなくしたいですね。自分の力を出せるレースを増やせるように。でも、(今シリーズは)ミスもあったけど、動けてきましたね。今後は位置取りとかも含めて何でもしていきたい。特別競輪にも出たいし、しっかり頑張ります」