一転して混戦ムードに
直前の全日本選抜で三谷竜生、清水裕友のS班2人が落車して無念の欠場に。その分も4年ぶりにS班へ返り咲いた村上博幸が意地を見せてくれよう。全日本選抜では二次予選の1勝のみに止まったが、その前の1月松阪記念は着。しかも決勝は自ら動いてVと、動きが冴え渡っていた。三谷竜に、野原雅也も欠場になって近畿の層はかなり薄くなったが、山田久を好操縦して新山響平、木暮安由、根田空史らをまとめて破った全日本選抜二次予選のように、南潤を鼓舞。最後は鋭く抜け出してただ一人のS班として責務を果たす。全日本選抜でそれぞれ2連対と南、村田雅一も近況上々。ラインで上位独占を果たすか。また、中井太祐、中井俊亮兄弟、三谷政史の地元勢も三谷竜の穴を埋めるべく奮闘しよう。
北日本勢は新山響平、山崎芳仁、佐藤慎太郎が軸。新山は全日本選抜が一息に終わったが、「レースが詰まっていて、まとまった練習ができていない」と原因は明確。ここも気力を振り絞ってのレースとなる。北勢では何と言っても佐藤の存在が光る。全日本選抜では決勝進出を果たし、中川誠にあと一歩に迫る準V。好目標あるだけに、勢いのまま、ここも大暴れするのでは。有力なV候補となる。
小倉竜二が11年6月以来のG1決勝進出し、原田研太朗も復調の兆し。やはり全日本選抜で気を吐いた徳島コンビから目が離せない。ここに濱田浩司、桑原大志も加わって、盛り上がる中四国の流れを途切れさすことなく示したい。
和田健太郎にも注目したいところ。今年は周囲も驚きの自力転向を宣言。その初戦となった平塚では、連日動いて着とまずまずの滑り出しを見せた。好位確保からタテ脚を出す場面には注意したい。
志智俊夫は12月四日市記念で落車したが、直後の豊橋を制覇と大事に至らず。大宮記念では、単騎ながら直線で強襲して準Vと鋭いキメ脚を見せた。秋から好調な高橋和也に乗って、持ち味を発揮する。
長島大介、池田勇人の機動型を、芦澤大輔、牛山貴広が盛り立てる関東勢や、井上昌己も軽視禁物。