ピックアップ GⅢ 小松島 07/04
太田竜馬が4日間をとおして圧巻のパフォーマンス。無傷の4連勝で地元勢としては14年ぶりに「阿波おどり杯争覇戦」を制した。太田は新車と体調がばっちりかみ合っての優勝。後半戦の好スタートを切った。
久米康平は地元で記念初優出を決めて結果は3着。初日、2日目はヒヤヒヤするレースだったが、「前回(6月広島)から新車だった。ここで使いたいなと思ってたし、広島が終わってハンドルの長さを変えたり微調整した。体も仕上がってる」の言葉どおり、日を追うごとに動きは良くなった。
木村隆弘は2342着。5月川崎の落車からの復帰戦で気迫の走りを見せた。
「いい成績だったと思う。でも最終日に勝ち切れんかったのが悔しい。(阿竹智の)番手だったのに。体も大丈夫だったし、新車も良かった。今回は自信になりました。また気持ちを切り替えて頑張りたい」
一方、活躍が期待された阿竹智史は準決勝で敗退。6月取手から腰痛が再発し、ストレスのたまる4日間だった。
「復帰してからも上積みを求めて練習してたけど4カ月しか持たなかった。気持ちは続いても体が持たなかったですね。一度、(体を)フレッシュにして、これからの練習方法を考えたい」
注目を集めたのは記念初参戦の植原琢也だ。オープニングレースから連勝で準決勝に勝ち上がったが、後半2日間は経験不足を露呈してしまった。
「初めての記念開催でレースの組み立て、相手への対応の下手さが出た。デビューして周りからお前は一人で走っていてラインをわかっていないと言われたけど、改めてラインの意味と大事さを痛感した。まくりだけでは通用しないし、大敗する怖さも今回でなくなったのでこれからは意識して長い距離を踏んでいきたい」
5月高松の落車で横突起を骨折した鈴木謙太郎は今回が復帰戦。ルール改正後、初めてのシリーズをこう振り返る。
「誘導が(早く)切れたほうがやりやすい。あとは早めに行くかどうかだけだから。ただ、今回はもうひとつスピードに乗らない感じだった。2日目に太田(竜馬)にすかさず行かれて、仕上がりが良くないなと思った。ひとつ上の回転にいってなかったので、そこを課題に頑張ります」
追い込みでは土屋裕二が3連対と切れ味鋭いレースを連発した。
「今は練習してるからね。4月に子供の高校と上の子の専門学校が近いので韮山に引っ越した。競輪学校には(渡邉)一成とかいるから、いい練習になる。環境が変わって頑張ってるところを家族にも見せないとね。いいスタートが切れたんで今期は1班を取れるように」