ピックアップ GⅢ 西武園 08/01
一昨年7月のデビューから地道に力をつけてきた染谷幸喜は、2年で師匠の山中秀将と同じS級のステージに立った。今期3場所目の西武園が、初めての記念。3日目、最終日を連勝し、2勝をマークした。
「最終日が一番落ち着いてできました。初日が一番緊張して、そこから日に日にっていう感じでした。いまは調整をしたりはしてないので、初日が(体が)一番重かった。脚力の底上げをしないとって考えてるんで、(シリーズを追うごとに)疲労が抜けていった」
S級3場所の最終日は、すべて1着。染谷の狙いは、最終日まで待った方が賢明かもしれない。
前回の函館F1では3日間シンガリに沈んでいた戸田康平は、今シリーズもシンガリでスタートしたが最終日に逃げ切りで久々の勝ち星を挙げた。
「ペース駆けではあったけど、感じも良かった。それに(別線の)まくりが来たのも見えていた。やっぱり1着がないと(走ってても)楽しくない。体がどうのじゃないし、自分が弱いだけ。ただ、これがなにかのキッカケになってくれればいい」
前回の大垣記念がパッとしなかった伊早坂駿一は、現状を打破するために思い切ったハンドル交換をした。
「売っているハンドルで一番幅が狭いのにしました。感じはすごく良かったです。(ハンドルの幅が)拳1個分違うんで、自転車が流れますね。空気抵抗が少なくなるんで、いいんだと思います」
6月高松宮記念杯の落車で実戦から遠ざかっていた武田豊樹は、シリーズを着。3日目は伊早坂の番手で勝ち星を挙げたが、自力の最終日は8着に終わった。
「久しぶりに4日間を走り切りました。自力で走ると結果が悪い。だけど、落車で実戦を離れていたし、まずは(最終日まで)走り切れたことがね。(6月に)ルールが変わってから、自分は初めてだから。最終日も先行勝負と思ってたけど、巻き返すのが大変だなって感じた。これをしっかり反省して、また結果を残したい」