ピックアップ GⅢ 平 01/23
山崎芳仁の2015年岐阜以来4年4カ月ぶりの記念優勝で幕を閉じた開設69周年記念「いわき金杯争奪戦」。山崎の4度目となる地元記念優勝に貢献したのは高橋晋也だ。昨年10月にS級に特進した高橋は今回が記念初参戦。前検日から「ただ楽しむだけ」と話していたが、伸び伸びと力強く初めての4日制シリーズを走り抜いた。
「すごいいい舞台で戦わせてもらって、本当にいい経験になりました。初日、2日目は踏み方が良くなかったけど、3日目、最終日と山崎さんとかに踏み方や駆け方、流す位置などを教えてもらっていい成長ができたと思う」
「4日間が長かった…」と振り返るのは佐々木豪。開催中に体調を崩したが、終わってみればシリーズ3勝を挙げる活躍だった。
「何とかリカバリーできました。調子は上がってきてるし、落車からのスタートだった去年に比べれば。やっと怪我から解放されたし、気持ちも違いますね」
坂本貴史は二次予選で8月京王閣以来となる久々の逃げ切り勝ちを収めた。
「2日目が一番良かったですね。まだいいところの筋肉に体力がないので、今回はあそこで売り切れた気がする。ただ練習の成果が出たし、2日目は久しぶりに先行できれいに踏めた。それができたのは収穫だし、これからその踏み方とかが当たり前のようにできるようになれば」
渡邉雄太も二次予選で逃げ切り。昨年5月宇都宮記念準決勝以来となる逃げの決まり手をつけた。
「(2日目は)ローラーの感じも初日より良かったので自信を持っていけた。最近は逃げても3着が限界だったけど、久しぶりに逃げ切れた。まくりばっかりだったので、色々やっといた方がいいのかなと思う」
右ひざのじん帯を痛めて欠場が続いた末木浩二。2カ月ぶりの実戦がS級復帰戦で、しかも記念開催だったが、初日の逃げ切りを含む2連対と大健闘をみせた。
「いきなりこんなすごいメンバーと戦えて成長できたと思う。自信にもなりました。怪我で(間隔が)空いたけど、今回は調整やコンディションの整え方もバッチリだった。今度こそはS級に残りたいですね」