• 和歌山競輪 開設70周年記念 和歌山グランプリ1/10〜1/13

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 和歌山 01/10

 新S班・松浦悠士の通算4度目の記念制覇で幕を閉じた和歌山競輪開設70周年記念「和歌山グランプリ」。オープニングレースを制した渡邉晴智や、決勝進出を果たした内藤宣彦などベテラン勢の活躍があった一方で、今期がS級初挑戦のフレッシュなメンバーも随所で健闘した開催だった。

今岡徹二

今岡徹二

 昨年、A級で6Vを飾った今岡徹二は、今シリーズも連日、持ち味の先行策で激走。7214着と、3日目に永井清史らを完封してS級初勝利を挙げた。

 「弱いなりに頑張って、よく(最終日の)特選まで上がったなって感じです。(S級)初戦の松阪では、ただ力勝負をしたって感じだったけど、今回は2日目からリカバリーができたかなと思います。S級ではパワーだけで勝てないので、コーナーの使い方だったりとか、細かいところが課題ですね。今回初めて(同県の)松浦さんと同じ開催になって、レースにならないと分からないことも結構あったんで、いろいろと勉強になりました。コツコツ努力することは嫌いじゃないんで、どんな小さなことでも吸収して、満足せず常に成長できるように頑張っていきたいです」

三好恵一郎

三好恵一郎

 三好恵一郎は、デビュー10年目にして今期から初のS級戦士に。2日目は、南潤を最終2コーナー6番手からまくって1着。最終日は、先行策で2着に粘った。

 「3日目まで先行できてなかったので、最終日は先行しました。A級(1、2班戦)では一度も優勝がなかったので、S級の負け戦でも、この風の中で先行して粘れたのは自信になりますね。先行も含めて何でもやりますよっていうところを、みんなに見せられたかなと思います。普段は佐々木悠葵、小林泰正、中島将尊の4人で練習していて、たまに師匠の矢口(啓一郎)さんとも練習しているんですけど、(115期の佐々木以外)みんな赤色パンツで、僕だけ緑だったので、やっと赤になれました。若い子たちもいるし、脚があるうちに番手とか3番手のレースがしたいですね…(笑)。その辺もS級では臨機応変にやっていきたいです」

畝木努

畝木努

 シリーズ3日目に、3番手を確保して追い込んだ畝木努は、節目の100勝がS級初白星となった。

 「A級でも(11月豊橋MN)から、2カ月くらい勝ててなかったので、まさかここで1着が取れると思ってなかったです。S級はA級みたいに流すところがないって聞いていましたけど、思う以上に道中のスピードが速いですね。(昨年後期も)S級点を取れたと思うから、今期から1年間S級なので、最初の半年でS級を勉強して、あとの半年をS級点が取りたいです」

山田諒

山田諒

 最終日に一発勝負で争われたS級ブロックセブンでは、最年少の山田諒が優勝。爆風の中、持ち前の先行策で快勝した。

 「最近フォームが固まってきて、昔ほど風に影響されなくなりました。今回勝てたことはうれしいですけど、これが競輪.JPのS級初優勝に載ってしまうんですね…(笑)。今回は優勝と思わずに、F1戦で早く優勝したいです。次の向日町F1は、強い人たちがいっぱいいるんですけど、近畿地区は全部の競輪場で優勝したことがあって、相性も良いので頑張りたいです」

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