ピックアップ GⅢ 小倉 02/14
小倉競輪場で昼間に3日間、開催された「第2回小倉濱田翁カップ」(G3)は、松坂洋平の優勝で幕を閉じた。全日本選抜直後の開催でS班の選手は不在だったが、初日から激戦の連発。高配当も数多く飛び出したシリーズだった。
昨年の夏頃から「いろいろ試しているうちに、訳が分からなくなってしまった」と話していた中西大だが、近況は復調ムード。今回も予選で同期の山岸佳太らを完封し、3連単が23万円を超える高配当を演出。最終日も佐藤友和らを破ってシリーズ2勝をマークした。
「一番悪い時と比べたら、脱した感じはありますね。前回(静岡F1)も2勝できたし、今回も2勝できたんで良かったです。今はセッティングがどうこうって言うより、しっかり長い距離を踏めているし、仕掛けるだけになってない。少しずつ戻ってきている感じはするので、いいころの状態に戻していきたいです」
前回の奈良F1でS級初優出を果たして今シリーズを迎えた久保田泰弘だが、942着と予選敗退。しかし、まだS級での戦いは始まったばかりだ。
「初日と2日目の飛び付き策は、脚がないから飛び付き策になってしまいました。今は先行、まくりにヨコの動きも含めながら試している段階です。清水(裕友)さんと練習をやらせてもらっているので、そこを目指してやっていきたい。今期の目標はS級決勝だったんですけどそこはクリアできたので、次は優勝を目標に頑張っていきたいです」
地元で期待された林慶次郎だが連日、別線の包囲網に苦しめられ2日目選抜戦での1勝に終わった。
「地元ってことを気にしないように、前検日から口に出していたんですけど、レースになると勝ち上がりたいとか、そういう欲が出てしまいました。自分のレースができなかったです。他地区では人気を背負っても自分のレースができるんですけど、地元だとプレッシャーがすごかった。警戒されることも増えてきたので、ここを乗り越えないとダメですね」
同時に開催されたガールズケイリンでは、地元の児玉碧衣が圧巻のレースで昨年に続き完全優勝を果たした。今回、目を引いたのは決勝で3着に入った當銘直美。前回の平塚で自身2度目の優勝を飾るなど、着実に力を付けている。
「やっとレースに慣れてきて他の選手のタイプも分かってきたし、セッティングを少し変えて自転車が進むようになりました。やりたいレースができるようになってきて、成績も上がり始めました。今回、この強いメンバーで確定板に入れたのは自信になります。もう少し自分で動ければ良かったけど、今できる精いっぱいのことはできました」