• 立川競輪場開設69周年記念鳳凰賞典レース1/4〜1/7

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 立川 01/04

平原康多

平原康多

 例年同様に昨年末のグランプリから中3日で、21年のグレード戦線の幕が立川記念からあがった。平原康多、郡司浩平、清水裕友、グランプリ組のS級S班3人も順当に勝ち上がり決勝で激突。ラインのアクシデントにも動じることなく、平原が自力にシフトチェンジをして優勝を遂げた。

 「ワッキー(脇本雄太)と(グランプリを)走ってから、この3日間、いろいろ考えることもあった。いろんな思いもあったけど、(グランプリで)自分のなかでは、やるべきことがあれだった。(脇本と一緒に走った)こういう経験をこれから生かしていきたい」

 初日特選では地元の鈴木竜士を連れて、新春の立川バンクで風を切った。そして郡司、清水らを不発にしてのワンツー劇でインパクトを与えた。別線のS班をクギ付けにするだけの先行力を持ち合わせながら、グランプリでは他地区の脇本の番手を選択した平原。グランプリ制覇には結びつかなったものの、期するものがあるはずだ。

村上義弘

村上義弘

 一次予選からのスタートとなった村上義弘は、シリーズ2勝を挙げた。新型コロナウイルス感染症の影響で観客の近くでの勝利インタビューとはならなかったが、村上にはファンの声がしっかりと届いていた。

 「昨年、オールスターの落車で肩を痛めて、9、10、11月は、レースで自分の体じゃない感覚があった。12月に京都の(JRA騎手の)武豊さんのジムでトレーニングをしたりして、その辺からいい兆しがあった。みんなが新型コロナウイルスと向き合っているなかで、僕らにとってはファンの声援が力になる。そして応援してくれるファンが元気になれるよう、レースでベストを尽くして、元気を届けることしかできない。ただ、それが選手のもっている力だと思う。そこは本場に来られなくても、ファンに届けばと思ってます。明るい未来が来ると信じて、(みんなで)日々、頑張っていきたい」

坂井洋

坂井洋

 ヤンググランプリ5着の坂井洋は、平原のグランプリを見て関東地区への思いをさらに強くした。準決では郡司に力の違いを痛感させられるも、シリーズ3連対。

 「自分も関東の自力として、(グランプリで)平原さんは自分らがいないからっていう思いがあった。自分たち若手が頑張って、上で戦っていかないと。そういう存在に自分もなれるように。準決は油断をしていたわけではないけど、郡司さんが強かった。見えないところから来られてしまった。でも、もっと脚をつければ抵抗できると思うので練習したい。やっと最終日に1着を取れて、負け戦だったけど新年の1勝ができて終われたのは良かった」

桑原大志

桑原大志

 桑原大志はシリーズ2着。準Vだったファイナルでは、清水が動けずもソツないコース取りが光った。18年には自身もS班を経験しているだけに、後輩の気持ちをくみ取りながら振り返る。

 「(決勝は)まずは(清水)裕友が勝つっていうのが第一のプラン。そこを考えながらだった。自分も(調子が)上がってきている。このまま気持ちを引き締めて、もう1回上のステージにっていう思いがある。そのなかで足りないところも見えてきたんで、トレーニングで埋めていきたい」

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