ピックアップ GⅢ 平 02/25
いわき平競輪開設70周年記念「いわき金杯争奪戦」が、2月25日~28日の日程で開催された。全日本選抜組が不在で大混戦が予想された今シリーズの決勝戦は、最終4コーナーの大量落車のアクシデントにも動じず、直線で鋭く伸びた鷲田佳史が1着。うれしい記念初優勝を飾った。
記念シリーズ初参戦の菊池岳仁は、1着と3連対。経験が少ない9車立てのレースに苦戦している様子だった。
「初日は引いてすぐ仕掛けるレースができたので良かったけど、2日目と3日目は中途半端なレースをしてしまいました。9車立ては7車立てと流れが違って難しい。早く慣れないと上では戦えないですね。もっと練習して強くなって、勝ち上がれるようになりたいです。(同期の活躍は)意識するけど、自分も一本、一本、力を出し切るレースをしていけば結果も付いてくると思う。次のルーチャン(ルーキーチャンピオン)では優勝を狙って、今自分ができるレースをしっかりやりたいです」
桐山敬太郎は準決勝を先行策で敗れるも、シリーズ3勝をマークした。昨年6月西武園の落車で一気に調子を落としたが、ここにきて復調ムードだ。
「(前回の松戸でも2勝していて)2場所で5勝ならいいでしょう。9車立てのレースは前々じゃないとダメっていう選手とか、中団じゃないとダメっていう選手が出てくるから、早めに展開が動くし走りやすいです。最近は若い子が勝てる方法で走るから、僕は競輪力だったり、ラインの力で勝てたらいいなって思います。今は昔とは違う気持ちでG1を目指していて、(郡司)浩平とかと一緒に走って盛り上げたいっていう目標で頑張っているし、楽しく走りながら浩平の後ろを走れたら最高だなって思います」
林大悟は3日目の特選レースで打鐘から逃げて白星をゲット。同期同級生の佐々木豪を相手に価値のある勝利を手にした。
「在校成績50人中50位の僕が、佐々木豪に勝ちました(笑)。佐々木君は内に来るタイプではないし、力と力の勝負だなって思っていた。自分の力は全部出し切ったつもりです。初日は真船(圭一郎)さんとやりあってしまったけど、脚はいい感じになっている。3月1日に林家の三男坊が養成所から出てくるので、緊迫感みたいなのがあります。追いつかれないように頑張らないといけないし、(次男の)慶次郎にも先を行かれているのでしっかり追いかけないと。3人で切磋琢磨して強くなっていきたいです」
腰椎ヘルニアで欠場が続いていた横山尚則は、今シリーズで約5カ月ぶりの実戦復帰。3日目の選抜戦では目標の菊池から連結を外すも、リカバリーして久々の勝利を挙げた。
「茨城とか栃木の先輩に相談して、今回を復帰戦に決めました。一時期は家で寝たきりになって天井だけを見る日々でした。選手を続けられるかっていう不安もあった。(レースは)菊池君からマークを外しているので反省の方が大きいですけど、こうして復帰できて、1着を取って車券に貢献できてうれしいです。今は練習ができているし、万全の状態で走れているので、腰に気を付けながら頑張っていきたいです。弟子の朝倉(智仁)も強くなっているので、いつか連係できればいいですね」