• 函館競輪場開設71周年記念五稜郭杯争奪戦5/15〜5/18

インサイドレポート・シリーズ総評

ピックアップ GⅢ 函館 05/15

佐藤慎太郎

佐藤慎太郎

 武雄記念、ダービーに続いて、松浦悠士が3場所連続優勝を遂げた。6日間シリーズのダービーを戦い抜いたあとのでの中4日のタイトなローテーションにもかかわらず、「感触は日本選手権より良かった」と、振り返るあたりはさすが今年6Vで獲得賞金トップ。絶好調でなくても誰もが喉から手が出るほどほしいダービーのタイトルを手にしたのは、地力の違い以外のなにものでもない。その松浦とは武雄記念の決勝3着、ダービーのファイナルを微差、微差の3着。そして今シリーズは準Vの佐藤慎太郎も、追い込みとして“超一流”であることを証明している。

 「前の選手が頑張ってくれているおかげですけど、自分の調子も元通りになってきている。フレームだったりを新しいのにして良くなるはずって思ったけど、それがマッチしなかった。ナショナルチームの練習に交じって、それで疲れが残ったりとかも。そのなかで自分のベースがあって、そこに戻ってこられた」

鈴木庸之

鈴木庸之

 鈴木庸之は一、二次予選、準決の3走をオール4着。3日間とも最終バックを取る積極策を見せ、ラインを組んだ北日本地区の大森慶一、菊地圭尚の地元勢と佐藤慎太郎に勝ち星をプレゼントした。

 「初日にギアのメーカーを変えて、2日目は車輪を換えた。いろいろパーツを換えながらやったけど、連戦で脚が落ちていた。(前々回の)弥彦から中4日、中4日でウエートトレーニングができないぶんそうなってるんだと思う。ダービーを走ってわかったのは、(最初に)1回自分で動けなかった。郡司(浩平)君みたいにできない。確実に脚の差を感じたので、そこを詰めていかないと」

近藤隆司

近藤隆司

 今シリーズ2勝をマークした近藤隆司は、年頭の競走得点と比べて近況は5点近くもアップ。完全復調とは言えないまでも、近藤らしい“ヤル気”が前面に押し出されている。

 「練習は良かった時よりもまだタイムも悪いし、スピードも出てない。自信をもってとはいかないけど、戻ってはきている。一番強い松浦(悠士)君がいいお手本ですね。ナショナルチームみたいなパワー系っていうのは、この年ではもう無理だから。いかにうまく力を伝えられるか。このままじゃA級に落ちちゃうんじゃないかって思った時もあったけど、いまはもう手応えがある」

武井大介

武井大介

 一次予選でシンガリに敗れた武井大介は、3連勝で決勝に勝ち上がった弟子の野口裕史とは同乗する機会に恵まれなかった。

 「弟子の野口だったりに刺激をもらっている。1日1回は(野口と)同じ練習をしている。吸い取らればっかりじゃなくて、自分も吸い取っていかないとダメですね(笑)」

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