ピックアップ GⅢ 富山 07/23
富山競輪場開設70周年記念「瑞峰立山賞争奪戦」は7月23日~26日の日程で行われた。厳しい暑さの中、短走路を舞台にスピードバトルが展開された。準決勝では浅井康太が失格するなど、波乱のシリーズだった。
今シリーズ一番目立ったのは藤井侑吾だ。7月にS級初昇格して2戦目。4日間、主導権を握って、すべて確定板入り。全国のファンに名前を売った。
「でき過ぎですね。まさかS級初決勝が記念の舞台とは思わなかった。A級生活が長かったんですけど、S級はスピードが上がるので、自分に合っているかもしれないですね。まだ逃がしてもらえているけど、今後は警戒されてくると思います。しっかり出し切るレースをしていければ。S級1班に定着できるように頑張ります」
その藤井の先行を宮越孝治が準決勝で差して1着。地元記念初優出を決めて、レース後は喜びを爆発させた。
「地元記念で初めて決勝に乗れて、うれしいです。しかも1着で最高です。藤井君が頑張ってくれたおかげです。決勝は不完全燃焼のレースになってしまったんですが、すごい声援が大きくて感動しました。またこの舞台で走れるように頑張りたいです」
生まれ故郷が富山の岩谷拓磨は当地初参戦。シリーズ2連対と気を吐いた。
「競輪人生は福岡で始まりましたが、出身は富山です。競輪学校に入るまで、ずっと富山に住んでました。地元初あっせんで走れるのがうれしいし、3日目に1着を取れたのは良かったです。ここに向けてみっちり練習してきたので、仕上がっていたと思います」
柳詰正宏はシリーズ2勝。一次予選は目標不発の展開からまくりを決めるなど、軽快な動きを披露した。
「前期はS級1班の点数がギリギリという状態でずっと走って、最後は疲れが出ました。たぶん点数は取れたと思います。ここまで1カ月あってやりたい練習がしっかりできた。気持ちも前向きになって、練習に身が入ってます。今期はもっと上で戦えるように頑張ります」