ピックアップ GⅢ 函館 08/04
決勝戦は北日本ラインが5車結束し、番手を務めた坂本貴史がG3初優勝。先頭を務めた嵯峨昇を筆頭に、3番手の新山将、4番手の佐藤友、5番手の山田敦と、それぞれが役割をしっかりこなし、絆の強さを見せた。
藤根俊貴は4日間未勝利に終わったが、初日、3日目、最終日と積極的な走りを披露。復調へ何が必要なのか課題も明確になったようで、今後の復調に期待したい。
「今シリーズは久しぶりに先行して、バックも3回くらい取れたし、積極的にこういう走りをした方が良いのかなと思った。あんまり小さいレースをするとどんどん脚力がなくなる。イチからやり直して大きいレースをしていきたい
朝倉智仁はシリーズ通して抜群の機動力を披露。初日~準決勝までは果敢に風を切って存在感を大いにアピール。最終日は早めのまくりで見事1着をゲットした。
「4日間通して力はしっかり出し切っていた。函館だったので風とかを気にしてしまった。ちょっと点数だけ下げてしまったので、ここからまた上げていきたい。またG1に出られるように。地元のウィナーズカップを目指して頑張る」
初参戦の4日制で見事優勝を果たした山口伊吹。2日目、3日目こそ敗れたが、自在性を更に磨いており、決勝戦では太田美穂と荒牧聖未を含む強力なライバル達を撃破した。デビュー以来、目標としている競輪祭への出場を一歩ずつ着実に手繰り寄せている。
「競輪祭出場を意識していたからこれでホッとできないけど、ひとまずはって感じです。デビューから競輪祭出場が目標なので、あと一か月、何としても出場権を取りたいと思う」
5度目のG3決勝戦だった新山将史は、北日本ライン3番手から中割りを狙ったが、割り切れず3着。シリーズ通して課題も見つかった様子で、今後追い込みとしての立ち位置を上げていくべく、努力を積み重ねる。
「(坂本)貴史さんが優勝してくれて自分のことのように嬉しい。4日間、悪くはなかったと思うけど、修正、細かい所はまだまだある。追走とか中割りとか、ブロックの仕方だったり。北日本にはうまい追い込み選手がばかりだからそこに近づけるように。その人たちから吸収していきたい」